Ingredient Analysis

カリ石けん

アニオン界面活性剤 22件の商品に配合 ID: 38121
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-35

安全性
+0

素材の品質
-35

使用感
基本情報
成分名カリ石けん
医薬部外品名カリウム石けん用素地
慣用名・別名カリ石ケン素地, 液体石けん基剤
INCI名Potassium Soap
由来植物性,動物性,半合成
推奨配合濃度2〜10%
適正pH域9〜11
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
カリ石けんの分子構造
分子構造・化学式イメージ
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 -35
肌・頭皮への安全性
補修力 -25
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 -30
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 -30
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 -35
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +20
環境負荷・生分解性の評価

概要

高級脂肪酸のカリウム塩(液体石けん)。油脂またはパルミチン酸・オレイン酸などの脂肪酸とKOHの鹸化反応で生成。アルカリ性(pH9〜11)により毛髪キューティクルを膨潤・開口させてダメージを誘発し、NMF(天然保湿因子)をSLSより多く溶出。硬水中では不溶性金属石けんを形成しすすぎを困難にする。洗浄力は高いが、肌・髪への負担が大きく現代処方では位置づけが低下しつつある。

カリ石けんの解析

カリ石けん(カリ石ケン素地)とは、パルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸などの高級脂肪酸、あるいは牛脂・ヤシ油等の油脂を水酸化カリウム(KOH)で鹸化したカリウム石けんの総称である。ナトリウム石けん(固形石けん)と対をなす液体石けんの基剤として長く使用されており、シャンプー・洗顔料・ボディソープ・ハンドソープ等に幅広く配合される。

最大の課題はアルカリ性(pH 9〜11)である。健康な毛髪のpHは4.5〜5.5、皮膚表面は4.5〜6.0と弱酸性に保たれており、石けんはこのバランスを大きく逸脱する。毛髪に対してはキューティクルを膨潤・開口させてケラチン構造を脆弱化し、乾燥・きしみ・断毛リスクを高める。皮膚に対しては角層の天然保湿因子(NMF)やセラミドを溶出させる作用が、同じアニオン系のラウリル硫酸ナトリウム(SLS)よりも顕著との報告がある。

硬水環境では石けんかす(金属石けん)の問題が顕在化する。水中のCa²⁺・Mg²⁺と脂肪酸カリウムが反応して不溶性沈殿を生じ、毛髪表面への付着・頭皮への残留・すすぎの困難さを招く。これが髪のごわつき・フレーク様の白い残留物・フケ悪化の一因となる。一方、生分解性自体は比較的高いものの、水域での金属石けん沈殿形成は環境負荷の一側面でもある。

洗浄力(起泡・脱脂力)は高く、豊かな泡立ちという官能的優位性はあるが、現代のシャンプー処方ではより低刺激なアミノ酸系・ベタイン系界面活性剤に置き換えられる傾向が強い。カリ石けんベースのシャンプーを使用する場合はクエン酸リンス等によるpH中和が従来から推奨されており、これはアルカリ性そのものが根本的弱点であることを示している。赤ちゃん・敏感肌・アトピー肌では特に注意が必要な成分と位置づけられる。

相性の良い成分

脂肪酸 グリセリン

相性の悪い成分・混合注意

カルシウム塩 マグネシウム塩 陽イオン界面活性剤

カリ石けんを含む商品ランキング

22件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)