少なくとも,髪のダメージ部分をリペアするという機能については期待値が高い製品と言えるでしょう。
ダメージ部分に選択的に吸着するリペア素材を多く配合。ヒアロベールをはじめ、シリル化ケラチンや微小なダメージホールに浸透、補修するケラチン誘導体などを主役として据えているのがわかります。
一番の持ち味はダメージ補修効果か
このアフロートトリートメントの最も魅力と言えるのがダメージ部分の補修効果です。
その効果は決して小さくなく、かつしっかりと髪の内部までダメージホールを埋めてくれる内容ですので、使うたびに髪が補修されていく感覚がするタイプと言えます。
いわゆる並のダメージケアトリートメントとは格が違うクオリティであるといえます。
潤滑性の性能もみどころ
優れた補修効果をベースとして、多種多様な油性成分、ハチミツ、シアバター、ヒアロベールなどがうるおいの膜で髪を包み込みます。
単純に補修されただけだと硬い仕上がりになりがちですが、潤い、保湿効果が高いためしなやかな仕上がりが期待できるでしょう。
そのあたりのバランスも決して悪くないと思います。
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)のような密着性の高い油剤もあり、一時しのぎの感触ではなくしっかりと持続的に良好な状態を保てそうです。
ダメージケアの部分と、潤いの感触の部分がともに良質であるということは言えそうですね。
トリートメント効果が傑出しているわけではないが、クオリティは高め
強いて言えば、補修効果、保湿効果、コーティングともに一級品と言えるほどのレベルには達していないとはいえます。かなり良い品質ではありますが、何かの要素がプロ級のトリートメントといえるほど優れているわけではない、という印象です。
あまり蓄積性がないことからも、日常使いのトリートメントとしては十分に役割を果たせます。が、例えばダメージ補修効果の部分についても一級品と比べるとやや薄口に感じる可能性は高いですね。
素材は悪くないのですが、濃密ではないという感じです。
それを踏まえて、デイリーな用途におけるトリートメント、コンディショナーとして使われると良いかと思います。勝負パンツとしては物足りないが、日常的なパンツとしては優秀・・というたとえだとわかりやすいでしょうか。。
あと、艶出しの面に関してはそれほど強くないタイプなので、ツヤ目的の場合はヘアマスク的な要素の強いものがオススメです。
ダメージケア能力が薄口ながら質が良いので、デイリーコンディショナーとしては優秀。