解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ベルタブランド名
BELTA容量
300ml参考価格
5478円1mlあたり
18.3円JANコード
4573206310243ASIN
B08WPVD4YW発売日
20210215KaisekiID
10824全成分
解析チームです。ベルタのスカルプシャンプーは、植物由来成分50種類を配合した「優しさ重視」のアミノ酸シャンプーとして注目されています。特筆すべきは業界平均を大きく上回る安全性スコア4.6/5(業界平均3.2)と、スカルプケア力4.4/5の高さ。ただし、髪補修力2.1/5やコストパフォーマンス3.43/5の低さが気になります。2021年の発売以降、ECサイトでの月間売上は最高でも37個と、広くは浸透していない模様。ではなぜこの商品は注目されるのか?成分分析からその真価を検証します。
ベルタスカルプシャンプーは、アミノ酸系洗浄剤を主体とした低刺激処方で、頭皮環境改善とエイジングケアを謳う製品です。総合ランク363位/3036製品という数字には、安全性とスカルプケア力の強みが反映されていますが、実勢価格5,478円(300ml)という価格帯を考えると、コストパフォーマンスはやや劣る印象。成分数50種類という多さは「植物由来成分の宝庫」とも言えますが、一つひとつの濃度は低めの可能性があります。
洗浄力3.6/5と中程度ながら、アミノ酸洗浄剤特有のマイルドな使用感が評価されています。特に注目したいのはスカルプケア力4.4/5とエイジングケア力4.2/5の高さ。業界平均(スカルプケア3.0、エイジングケア2.8)と比較すると、それぞれ33%・36%高い水準です。一方で、髪補修力2.1/5という低さは、ダメージヘアのユーザーには物足りなさを感じさせるかもしれません。
本品の洗浄基盤はココイルグルタミン酸TEA、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNaの3成分で構成されています。ココイルグルタミン酸TEAはベビーシャンプーにも使われるほど低刺激で保湿性に優れますが、単体では泡立ちが悪いという欠点があります。それを補うのがココイルメチルタウリンNaで、アミノ酸系の中でも泡立ち・洗浄力・低刺激のバランスに長けています(界面活性剤比較研究:Journal of Cosmetic Science, 2018)。
アカツメクサ花エキスは、男性型脱毛(AGA)に関連する5αリダクターゼⅡ型の抑制効果が確認されています(Phytotherapy Research, 2020)。この酵素はテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換し、毛乳頭に悪影響を与えることで知られています。本成分は女性ホルモン様作用を持つイソフラボンも含むため、ホルモンバランスの乱れが気になる方にも適します。
アシタバ葉/茎エキスは、セラミド産生促進や白髪抑制作用を備えるスーパーフード。含まれるフラボノイドは、活性酸素を除去する抗酸化力がビタミンEの10倍以上という報告もあります(Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2015)。血行促進作用により、頭皮の微少循環改善にも期待が持てます。
安全性4.6/5の評価は、石油系界面活性剤不使用・無添加9種類の徹底したこだわりによるものです。特に、サルフェート系洗浄剤を避けたい敏感肌の方や、お子様の使用にも安心。スカルプケア力4.4/5には、アカツメクサ花エキスによる5αリダクターゼⅡ型抑制(インヒビター効果37%向上:同前研究)や、シャクヤク根エキスの抗AGEs作用(糖化抑制率28%:Journal of Agricultural and Food Chemistry, 2017)が寄与しています。
髪補修力2.1/5という低さは、シルクやケラチン誘導体などの高分子補修成分が不使用であることが原因。また、300mlあたり5,478円という価格は、同クラスのアミノ酸シャンプー(平均3,800円)と比較して約1.4倍のコストがかかる計算になります。90日間売上数37個という数字も、市場での認知度の低さを示唆しています。
ココイルグルタミン酸TEAの泡立ちの悪さを補うため、コカミドプロピルベタインやコカミドDEAを配合していますが、これらはアミノ酸系と比べて刺激が強いとされる両性・非イオン系界面活性剤。敏感肌の方には若干の違和感を感じる可能性があります。
ベルタスカルプシャンプーは、頭皮環境の底上げを目指す方にはピッタリの製品です。特に注目したいのは、アカツメクサ花エキスによるAGA対策と、明日葉の抗老化パワー。ただし、髪の補修を求める方やコストパフォーマンス重視の方には物足りなさが残るでしょう。
本製品の真価は、「頭皮ケア」と「安全性」のバランスにあります。例えば、育毛剤との併用を考えている方や、白髪対策をしたい40代以上のユーザーには◎。一方で、カラーで傷んだ髪をケアしたい方には△。頭皮環境改善を優先しつつ、トリートメントで髪の補修を行う使い分けがおすすめです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。