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総合点

4.41

総合ランク

597個中 38

成分数

24

植物エキスの数

4

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

<0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

2

注意が必要な素材

0
エトヴォス ヘアオイルセラム解析チャート
販売元による宣伝文
髪のパサつきや乾燥が気になる方のための、ノンシリコンで髪なじみの良いへアオイル。こだわりの植物由来オイルを厳選した軽やかなテクスチャーで、さっと伸び広がり髪に艶としなやかさを与えます。毛髪補修成分配合、髪をドライヤーの熱や乾燥ダメージ、ヘアカラーの褪色からも守る設計に。オイルにありがちなベタつきを抑え、切れ毛や枝毛の生じにくい、まとまりの良い艶髪を叶えます。
エトヴォス ヘアオイルセラム解析チャート
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エトヴォス ヘアオイルセラムの解説

植物由来が好きなのね

素材は悪くないが、目的は何?

ヘアセラム=髪の美容液!と定義されたこの製品ですが、具体的にどういった目的でこの製品と向き合うかによって、満足度は著しく変わってきそうです、

あくまでもスタイリング剤や、洗い流さないトリートメント、と言われる製品のそれとは少し趣が違うことを知る必要があるでしょう。

油分補給剤としては優秀だが

単に髪にオイルを補給する、という目的であれば全く問題ありません。製品の内容物のほとんどが植物オイルであることからわかるように、基本的には髪に油分を送り込むためのヘアオイル的な側面が非常に強いです。

中には油溶性シルクやγ-ドコサラクトン、油溶性ビタミンCのような素材もありますが、総じて髪に油分やそれに似たエモリエント効果をくっつける特徴の成分が多くなっています。

補修能力はほとんどない

ここで一つ問題というか懸念材料は、洗い流さないヘアトリートメントとは全く違うこと。

どういうことかというと一般的に含まれているようなシリコンや補修成分がほぼ皆無に等しいということ。油分は豊富ですが、それ以外の要素はほぼ存在感を有していません。

このことが意味するのは、指通りの改善効果や、ダメージ補修効果はほぼ期待できないということ。油分補給によって多少滑らかさは付与されますが、シリコンのような圧倒的な潤滑性を持つ成分がなく、またそれに準ずるような素材もほぼないことからスタイリング剤のような仕上がりは期待できません。

ノンシリコンだから肌に優しいというわけでもなく、ただ単にシリコンという要素を排除しただけで手触りの悪いアウトバストリートメントのような内容になっています。

ノンシリコンの意味は?

シリコンを入れる入れないのこだわりはメーカーそれぞれの考えがあってのこと。そこは否定しませんが、このエトヴォスヘアセラムのようにシリコンの代わりになるような素材がない場合、単に性能が落ちるだけになることも考慮すべきでしょう。

人体に何ら悪影響を及ぼさない、300°の熱にも化学変化しない素材ですから、肌に全く刺激がないわけです。その上、髪にメッシュ状にコーティングされることで撥水・撥油効果で圧倒的な潤滑性を手軽に与えられる素材ですから、これを含まないということは、それなりの代替成分がなければ仕上がりに大きな影響を及ぼします。

この芸当は、どれだけ植物由来油を配合しても容易に作り出せないアドバンテージです。

そのようなことを踏まえて、エトヴォスの髪の美容液は感触に関しては期待すべきではないと言えます。

髪の美容→何を意味するのか

仕上がりに期待できないとなると、美容液と称するからには何らかの補修効果が期待されるところ。ただし、エトヴォスヘアオイルセラムにはそれも期待薄です。

γードコサラクトンのような成分こそ含まれますが、前述したようにほとんどが植物オイルという構成になっているため、髪のダメージ部分を補修するような効果はほぼ皆無です。そこら辺の市販コンディショナーの方がよほど仕事をしそうです。

油溶性ビタミンC(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)という、エイジングケアに優れた浸透性ビタミンC誘導体を含む点は嬉しいところ。しかし、髪に塗ったところで何もメリットはありません。ベタッとはするかもしれませんが。油溶性ビタミンCは肌に塗ることで抗酸化作用を浸透させることができます。髪の美容液と謳っていますが、抗酸化作用を髪にいくらつけても美容という意味合いはありません。

素材が良ければどこに塗っても効くというわけではないのです。

色々と残念な内容

素材ひとつひとつが悪いというわけではありませんし、全体を通して肌にほとんど刺激がないという点は評価に値しますが、髪の美容液として評価する場合、明らかに足りないものが多すぎます。そして、無駄も多いように感じます。

植物由来ものに縛りがある場合にこのような製品になりがちで、そのこだわりが本当に意味のあるものなのかどうか自問する必要があるかもしれません。

特別な理由はない限り、そして物事を合理的に考えるのであればこのような製品にメリットを見出すことは非常に難しくなるでしょう。