総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
全成分
解析チームです。今日は、ホテルアメニティの域を出ないと噂の「LA MER コンディショナー」について、毛髪科学の視点から徹底解剖します。このコンディショナー、果たして3300円の価値があるのでしょうか?それとも、ただのホテルの置き土産なのか?
LA MERというブランド、聞いたことありますか?実は、高級ホテルのアメニティから生まれたブランドなんです。でも、ホテルの amenity(アメニティ)が必ずしも your friend(あなたの味方)とは限らない。なぜなら、ホテルの備品は「万人受け」を狙っているから。つまり、誰にでも「まあまあ」と言わせるレベルを目指しているんです。
さて、このLA MER コンディショナーを製造しているのは、タルゴ ジャポン株式会社。フランス発祥の海洋療法ブランド「タルゴ」の日本法人です。海の恵みを活かした製品づくりが特徴ですが、果たしてこの製品にも海の力が活かされているのでしょうか?
解析結果によると、この製品の総合順位は2542個中なんと1525位。つまり、下位40%に甘んじているわけです。総合点は5点満点中わずか1.87点。これはまさに「及第点にも届かない」レベルです。
特に目を引くのが、素材のレベルの低さ。5点満点中0.4点という驚異的な低スコア。これはつまり、高級ホテルのアメニティとは思えないような安っぽい原料を使っているということです。まるで、高級レストランで出されたメインディッシュが実は冷凍食品だったようなものです。
一方で、安全性は3.8点とそこそこ高め。これは「誰が使っても問題ない」という方針の表れでしょう。でも、安全なだけで効果が薄いなら、それはただの「無害な水」と変わりありません。
成分リストを見てみると、いくつか気になる点があります。
まず、オキシベンゾン-4。これは紫外線吸収剤なのですが、吸収すればするほど肌を刺激する可能性があります。つまり、「守れば守るほど傷つける」という矛盾した成分なんです。これって、まるで過保護な親みたいですよね。守りすぎて子供の成長を阻害してしまう、あれです。
次に、ラウリン酸ポリグリセリル-10。これは親水性乳化剤で、ニキビの原因となるアクネ菌の殺菌にも役立ちます。しかし、コンディショナーにこの成分が必要なのでしょうか?頭皮のニキビケア効果を期待しているのかもしれませんが、それならもっと有効な成分があるはずです。
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)は疑似セラミド。セラミドを模倣した素材で、保湿効果を付与します。しかし、これは「偽物のダイヤモンド」のようなもの。本物のセラミドほどの効果は期待できません。
最後に、コメヌカエキス。これは確かに優秀な成分です。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどを含み、保湿、美白、抗炎症、アンチエイジングなど多彩な効果が期待できます。しかし、このコンディショナーの中でどれだけの濃度で含まれているかは不明です。まるで、高級レストランのメニューに「トリュフ使用」と書いてあるけど、実際はほんの少量しか入っていないようなものかもしれません。
このコンディショナーのメリットとしては、安全性の高さが挙げられます。誰が使っても大きな問題は起こりにくいでしょう。また、使用感も3.4点とそこそこ高めです。さらっとした使い心地で、べたつきが少ないのかもしれません。
しかし、デメリットの方が圧倒的に多いのが現状です。まず、髪の補修力が2.1点と低め。コンディショナーの本来の役割である髪のケアが十分にできていないということです。これは、高級車を買ったのに加速も悪ければ燃費も悪い、というような状況です。
さらに、スカルプケア力は0.8点と驚くほど低いスコアです。頭皮のケアがほとんどできていないということですね。これでは、植物を育てるのに土壌改良を全くしないようなものです。健康な髪は健康な頭皮から生まれるというのに、この点でのケアが不十分なのは大きな問題です。
エイジングケア力も1.2点と低く、年齢とともに変化する髪や頭皮のニーズに応えられていません。これは、高齢者向けの施設なのに、バリアフリー設計になっていないようなものです。
コスパに至っては1.6点。つまり、この価格で得られる効果が非常に低いということです。3300円という価格を考えると、これはかなり深刻な問題です。まるで、高級レストランで高額を払ったのに、出てきた料理がファストフード店レベル、という感じでしょうか。
余談ですが、コンディショナーの効果は使用する水の硬度によっても変わってきます。日本の水は軟水が多いので、海外製のコンディショナーよりも日本製のものの方が合う可能性が高いんです。その点、このLA MERコンディショナーは日本製なので、その面では問題ないでしょう。ただし、それ以外の面で多くの問題を抱えているのが現状です。
「ホテルの思い出は、シャンプーに残して」
LA MER コンディショナーは、高級ホテルのアメニティとしては「まあまあ」かもしれません。しかし、3300円という価格を考えると、家庭用としては全くおすすめできません。
確かに、使用感は悪くないかもしれません。しかし、コンディショナーの本来の役割である髪の補修や頭皮のケアという点では、大きく期待を裏切る結果となっています。特に、スカルプケア力の低さは深刻です。
成分を見ても、有効成分の含有量が不明確であり、本当に効果があるのか疑問が残ります。オキシベンゾン-4のような、使用に注意が必要な成分も含まれています。
結局のところ、このコンディショナーは「ホテルの思い出」以上の価値を持ちません。もし本当に髪や頭皮のケアをしたいのなら、同じ価格帯でもっと効果的な製品を選ぶべきでしょう。
このLA MER コンディショナーは、まさに「ホテルを出るべきではない」製品です。ホテルでの一度きりの使用なら許されるかもしれませんが、継続使用する価値はありません。
最後に、重要なポイントをまとめます:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。