解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ミルボンブランド名
ミルボン(MILBON)容量
200ml参考価格
1380円1mlあたり
6.9円JANコード
4954835135436ASIN
B00H9Y5LD6発売日
20131213KaisekiID
1223全成分
解析チームです。今回は、まるで頭皮に優しい楽園を約束するかのような、そんなスカルプパックをご紹介します。乾燥によるかゆみやフケを防ぎ、健やかな頭皮へ導くという触れ込みのこちらの商品。そう、今回解析するのは、ミルボン プラーミア バランシングスカルプパックです!ミルボンといえば、美容室専売品として名高いブランド。サロン品質を自宅で手軽に体験できるのが魅力...のはずでした。一体何が潜んでいるのか、徹底的に暴いていきましょう!
さて、ミルボン プラーミア バランシングスカルプパックの概要を見ていきましょう。総合ランクは993個中511位、総合点は5点満点中1.96点と、まぁ、可もなく不可もなくといったところでしょうか。口コミ評価は4.4点と高めですが、売上ランキングは219位と、そこそこ売れているようです。成分数は23個と少なめですが、その分、シンプルな処方とも言えます。
しかし、ここで注目すべきは、スカルプケア力が5点満点中1.5点と低いこと。スカルプパックと謳っているにも関わらず、この数値はいただけません。一体、何が問題なのでしょうか?そして、安全性の評価も2.7点と低め。これは、配合されている成分の中に、頭皮に刺激を与える可能性のあるものが含まれていることを示唆しています。この時点で、スカルプパックという名称との矛盾を感じざるを得ません。
全体として、この商品は、スカルプケアを期待して購入すると、期待外れに終わる可能性が高いと言えるでしょう。むしろ、普通のヘアトリートメントとして割り切って使う方が、まだマシかもしれません。しかし、それならば、他に優れた製品はいくらでも存在します。
このスカルプパック(という名のトリートメント?)の、数少ない注目の成分を深掘りしていきましょう。
海藻由来の成分で、保湿効果や抗炎症作用、美白作用、抗酸化作用など、様々な美容効果が期待できると言われています。論文[1]によると、ヒバマタエキスは、皮膚の水分量を増加させ、肌のバリア機能を高める効果があることが示されています。また、抗酸化作用により、紫外線や外的刺激から肌を守り、エイジングケア効果も期待できるでしょう。まぁ、確かに良い成分ではありますが、この成分だけでスカルプパックを名乗るのは、いささか無理があると言わざるを得ません。
...はい、以上です。正直、他に特筆すべき成分は見当たりません。成分数が23個と少ないこともあり、配合されている成分も、一般的なヘアトリートメントによく見られるものばかりです。まるで、スター選手が一人もいない、地味な地方リーグのチームのようです。
さて、ここからはミルボン プラーミア バランシングスカルプパックのメリットとデメリットを、遠慮なく、そして辛口に解説していきましょう。良い点を探すのが難しいですが、何とか絞り出してみます。
まず、この製品の数少ないメリットとして挙げられるのは、その使用感です。口コミ評価が高いことからも分かるように、使用感は比較的良好なようです。髪に馴染みやすく、しっとりとした仕上がりになることが期待できます。また、香りも比較的評判が良いようです。香りは好みが分かれるものですが、万人受けしやすい、爽やかな香りである可能性が高いです。まぁ、使用感が良いのは、ヘアトリートメントとしては当然のことですが。
しかし、デメリットは、そのスカルプパックとしての適性の低さです。先ほども述べたように、スカルプケア力は5点満点中1.5点と低く、スカルプパックと謳っているにも関わらず、その効果は期待できません。むしろ、頭皮に塗布することを推奨しているにも関わらず、頭皮に刺激を与える可能性のある成分が含まれているという、本末転倒な事態に陥っています。
その原因は、成分表に記載されているベヘントリモニウムクロリドにあります。これは4級カチオン界面活性剤であり、髪に吸着して滑らかな指通りを与える効果がある一方で、刺激性や残留性が懸念される成分です。4級カチオン界面活性剤はたんぱく変性作用によって肌荒れや脱毛を引き起こす副作用があるという研究結果[2]も存在します。このような成分を、頭皮に塗布することを推奨しているのは、正気の沙汰とは思えません。まるで、毒を盛るようなものです。
また、BG(ブチレングリコール)やエタノールといった成分も、敏感肌の方にとっては刺激になる可能性があります。これらの成分は、保湿効果や抗菌効果を持つ一方で、肌の水分を奪い、乾燥を引き起こす可能性も。そのため、敏感肌の方や、頭皮にトラブルを抱えている方は、使用を避けるべきでしょう。
さらに、カオリンという成分も配合されています。これは、泥パックなどに用いられる吸着成分で、頭皮の皮脂や汚れを吸着する効果が期待できます。しかし、カオリンは、乾燥肌の方にとっては、必要な皮脂まで奪ってしまう可能性も。そのため、乾燥肌の方は、使用頻度を控えめにするか、使用を避ける方が良いでしょう。
このように、ミルボン プラーミア バランシングスカルプパックは、使用感が良いというメリットがある一方で、スカルプパックとしての適性が低く、頭皮に刺激を与える可能性のある成分が含まれているという、大きなデメリットを抱えています。そのため、購入する際は、これらの点を十分に考慮し、慎重に判断することが重要です。
話は逸れますが、最近、頭皮ケアに関する新しい研究[3]が発表され、頭皮の健康を維持するためには、頭皮の常在菌バランスを整えることが重要であることが示唆されています。そのため、ヘアケア製品を選ぶ際は、頭皮の常在菌バランスを整える効果のある成分が含まれているかどうかを、確認することをおすすめします。
さて、ここまでミルボン プラーミア バランシングスカルプパックについて、徹底的に解析してきました。結論から言うと、この製品は、スカルプケアを期待して購入するべきではないと言えるでしょう。スカルプパックという名称とは裏腹に、その効果は期待できず、むしろ頭皮に刺激を与える可能性のある成分が含まれているという、残念な結果となりました。
この製品の本質的な価値は、スカルプケアではなく、あくまでヘアトリートメントにあります。使用感は比較的良好で、髪に潤いを与え、しっとりとした仕上がりにすることは期待できます。しかし、それならば、他に優れたヘアトリートメントはいくらでも存在します。わざわざ、この製品を選ぶ理由は、見当たりません。
この製品は、まるで、看板に偽りありの詐欺のようなものです。スカルプパックという魅力的な名前で、消費者を惹きつけようとしていますが、その実態は、普通のヘアトリートメントと大差ありません。むしろ、頭皮に悪い影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。
最後に、使用シーン別の推奨度を提示します。
ミルボン プラーミア バランシングスカルプパックは、スカルプケアを期待する方にとっては、買ってはいけない製品です。他の製品を探すことを強くおすすめします。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。