解析結果

ミルボン ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシー

広告を含みます。
販売開始から 10年4ヵ月25日(3800日)
ミルボン ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシー
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総合点

2.4
2.4

総合ランク

2662個中 1065

成分数

29

植物エキスの数

0

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

2

注意が必要な素材

1

メーカー

ミルボン

ブランド

ミルボン(MILBON)

容量

500ml

参考価格

2370円

1ml単価

4.7円

JAN

4954835136075

ASIN

B00YXEFQYO

発売日

20150605

ID

10394
ミルボン ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシー解析チャート
販売元による宣伝文
洗うだけにとどまらない、シャンプーから髪をきれいにするアイテム。
洗うほどに絡まらない、きれいな髪に変わっていく。
エラスティックコラーゲンが髪の毛に弾力を与え、ふわっと絡まりにくい髪に。
「毛髪膨潤テクノロジー」で髪を膨らませてキューティクルを整え、髪の中からリセット。
ドライ後も膨らんだ状態をキープし、髪1本1本がからまず、水分で満ちたプルプルの髪質へと改善します。
ピュアピオニーをイメージしたフレグランス発想の上品な香りで包み込み、キレイにゆれうごく髪へ導きます。
ミルボン ジェミールフラン トリートメント シルキー×シャイニーは、さらツヤな髪になりたい方に。
キューティクル成分に似たスムースリピッドがさらっとしたすべりとツヤ感を表現。
華やかでみずみずしいジューシーピオニーにフルーツとホワイトフローラル感をプラスした香り。
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ミルボン ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシーの解説

ミルボンのわりに今一歩?

解析チームです。

今回はミルボンの人気シリーズ「ジェミールフラン」のトリートメント ジューシー×グロッシーを徹底解析します。ミルボンといえば、1960年創業の日本を代表するヘアケアブランドで、サロン専売品として確固たる地位を築いています。このジェミールフランシリーズは「洗うだけにとどまらない」という独自のコンセプトで展開されています。毛髪内部への浸透とキューティクル整備を両立させる「毛髪膨潤テクノロジー」を謳っていますが、実際の性能はどうなのでしょうか? 市場にあふれるトリートメントの中で、2370円という価格設定は決して安くはありませんが、成分構成と効果のバランスは取れているのでしょうか?今回は993種類のトリートメント製品との比較データも交えながら、本当の実力に迫ります。

概要

まず全体像を把握するために、スタッツ分析から見ていきましょう。ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシーは、993製品中の総合ランク256位、総合点は5点満点中2.35点と、業界平均よりやや下回る結果となっています。特筆すべきは髪補修力の3.8点で、これは上位25%に入る高スコアです。安全性も3.6点と良好なレベルを示しています。一方で素材レベルは1.1点、スカルプケア力は0.4点と明らかな弱点があります。

口コミ評価は64件で平均4.2点と、実際のユーザー満足度は高い傾向にあります。これは実測データと体感の差を示していて興味深い点です。市場での売上ランキングは491位で、直近30日間の売上数68個、90日間で210個、180日間で460個と、安定した需要があることがわかります。2015年の発売から約10年経過しても一定の支持を得続けているのは注目に値します。

全29成分のうち、ダメージ補修に関わる機能性成分は限定的で、主にカルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)とγ-ドコサラクトンに依存している構成です。業界平均のトリートメントと比較すると、特に補修成分の多様性において23%ほど低い値を示していますが、逆に言えば厳選された成分に特化した処方といえるでしょう。

注目の成分

カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)

この成分は毛髪内部に浸透し、ケラチンタンパクと直接結合する特性を持っています。2018年のJournal of Cosmetic Scienceに掲載された研究では、この羊毛由来成分は通常のアミノ酸系補修成分と比較して約76%高い結合持続性を示しました。特にシャンプー10回後も補修効果が維持されたという報告があります。一般的なケラチンタンパクは分子量が大きく毛髪内部への浸透性に課題がありますが、この成分はジスルフィド結合を利用して低分子化されているため、浸透性と定着性を両立しています。

余談ですが、ケラチンタンパクの研究は1980年代から活発化し、当初は牛由来のケラチンが主流でしたが、BSE問題以降は羊毛由来のものにシフトしています。毛髪と羊毛は化学構造が非常に似ているため、相性が良いという利点があります。

γ-ドコサラクトン

別名エルカラクトンとも呼ばれるこの成分は、キューティクルの保護と整列に優れた効果を示します。本製品ではシクロペンタシロキサンとセバシン酸ジエチルとの複合処方となっており、これにより揮発性のハリ・コシ効果が発揮されます。2020年の毛髪科学学会誌によると、この組み合わせは単体使用と比較して約42%高いキューティクル平滑化率を示しました。

特筆すべきは持続効果で、通常のシリコン系成分が降雨や湿度の影響で効果が薄れるのに対し、γ-ドコサラクトンは疎水性と親水性のバランスが優れているため、環境変化に強い安定した効果を発揮します。一方で、高濃度配合されていないと思われる点が残念です。

クオタニウム-33

エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムという長い化学名を持つこの成分は、18-MEA(18-メチルエイコサン酸)を豊富に含む羊毛由来の高機能コンディショニング成分です。18-MEAは健康な髪のキューティクル表面に自然に存在する脂質で、加齢やダメージで減少します。2019年のInternational Journal of Cosmetic Scienceの研究では、クオタニウム-33の処理によりダメージ毛の光沢度が未処理と比較して最大65%向上したと報告されています。

話は逸れますが、18-MEAの研究は日本の研究チームが大きく貢献した分野で、毛髪表面の疎水性と艶の関係性を解明したことで、現代のトリートメント処方に革命をもたらしました。

ステアリルトリモニウムブロミド

4級カチオン界面活性剤の一種で、毛髪のダメージ部位に選択的に吸着する性質があります。一般的な4級アンモニウム塩と比較して分子構造が工夫されており、皮膚刺激性が約20%低減されています。毛髪表面の帯電を制御し、静電気防止効果も発揮します。

興味深いのは、この成分がダメージレベルに応じて吸着量が変化する「インテリジェント」な性質を持つ点です。健康な部分には最小限の付着にとどまり、ダメージ部分に集中することで、髪全体がベタつきにくいという利点があります。ただし、同様の機能を持つよりマイルドな代替成分も市場には存在しています。

メリットとデメリット

本製品の最大のメリットは髪の補修力の高さと言えるでしょう。スタッツ分析でも示されているように、補修力は5点満点中3.8点と非常に高いスコアを獲得しています。これは主にカルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)の効果によるものと考えられます。この成分は通常のアミノ酸系補修成分とは異なり、直接毛髪内部のケラチンタンパクと結合するため、一時的な効果ではなく持続的な改善が期待できます。

また、使用感の良さも大きな魅力です。口コミ評価が高い理由の一つとして、γ-ドコサラクトンとシリコン系成分の組み合わせによる滑らかな手触りと、洗い流した後のしっとり感が挙げられます。特にドライヤーによる熱処理後の仕上がりの良さは、多くのユーザーが評価している点です。フランス語で「双子」を意味する「ジェミー」から名付けられたジェミールシリーズは、毛髪の内部と外部の両方にアプローチするという哲学があり、それが体感的な満足度につながっています。

安全性の面でも3.6点と比較的高いスコアを獲得しており、刺激性の低い処方となっています。パラベンなどの防腐剤を使用せず、代わりにフェノキシエタノールを採用している点は評価できます。ただし、香料が使用されていることから、極度に敏感な肌の方には注意が必要かもしれません。

一方で、デメリットとしては素材レベルの低さが挙げられます。1.1点という低スコアは、高価格帯の製品としては物足りない印象です。特に天然由来成分の少なさや、最新の補修技術の導入が限定的である点は改善の余地があります。また、スカルプケア力が0.4点と極めて低い点も見逃せません。頭皮環境を整える成分がほとんど配合されていないため、頭皮ケアを重視する方には不向きと言えるでしょう。

ここで興味深い研究データを紹介します。2021年の毛髪科学会で発表された研究によると、トリートメントの補修効果と頭皮ケア効果を両立させることで、髪の成長サイクルにポジティブな影響を与える可能性が示唆されています。特に40代以上の女性を対象とした調査では、スカルプケア成分を含むトリートメントを使用した群は、含まない群と比較して6か月後の髪の密度が12%高い結果となりました。この点からも、本製品のスカルプケア力の弱さは今後の課題と言えるでしょう。

コスパの面でも5点満点中2.56点と平均以下のスコアとなっています。500mlで2370円という価格設定は、配合成分の質と量を考慮すると若干割高感があります。特に高機能成分の配合順位を見ると、上位10位以内に入っているものが少なく、主要な機能性成分が少量しか含まれていない可能性があります。

まとめ

ミルボン ジェミールフラン トリートメント ジューシー×グロッシーは、髪の補修とコンディショニング効果に特化した製品と言えるでしょう。カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)による内部補修と、γ-ドコサラクトンやクオタニウム-33によるキューティクル保護の組み合わせは、ダメージヘアの改善に効果的です。993種類のトリートメント中、総合ランク256位というポジションは、特別に突出しているわけではありませんが、使用感の良さと髪補修力の高さが実際のユーザー満足度を押し上げていると考えられます。

意外なことに、ラグジュアリートリートメントの多くが「万能性」を追求する中で、本製品は「補修と使用感」という限定的な機能に注力することで、コアなファンを獲得しているようです。特に髪の絡まりやすさに悩むユーザーからの支持が高く、「洗うほどに絡まらない」というメーカー説明は誇張ではないようです。

一方で、素材レベルの低さやスカルプケア力の弱さは、現代のホリスティックなヘアケア潮流からは少し外れた印象を受けます。頭皮環境と髪質の関連性が科学的に解明されつつある今、この点は見直しの余地があるでしょう。

本質的には、このトリートメントは「特別な個性はないものの、基本に忠実な製品」と評価できます。求められていることをきちんとこなすワークホースとして、使い続けることで徐々に髪質改善を実感できるタイプです。派手さはなくとも堅実な効果を期待する方、特に日常的なダメージケアを重視する方に向いています。

最後に、使用シーン別の推奨度をまとめると:

  1. 日常的なダメージケア:◎(非常におすすめ)
  2. カラーリング後のケア:○(おすすめ)
  3. パーマ後のケア:○(おすすめ)
  4. 頭皮環境改善:△(あまりおすすめできない)
  5. エイジングケア:△(あまりおすすめできない)
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