解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ミルボンブランド名
ミルボン(MILBON)容量
120ml参考価格
1700円1mlあたり
14.2円JANコード
4954835290975ASIN
B06XZXGFBV発売日
20170402KaisekiID
10501全成分
解析チームです。本日は、巷で話題のヘアケアアイテムを徹底解析していきたいと思います。今回は、軽やかな仕上がりを謳うアウトバストリートメント、「ミルボン ディーセス エルジューダ リンバーセラム」を深掘りしていきます。ミルボンといえば、美容室専売品を中心に展開する、プロフェッショナル御用達のメーカーですよね。高い技術力と研究開発力には定評があり、期待が高まりますね!今回は、そんなミルボンの製品の中でも、特に注目されているエルジューダシリーズの一品を徹底的に解剖していきます。
さて、「ミルボン ディーセス エルジューダ リンバーセラム」の全体的なスタッツを見ていきましょう。総合ランクは628個中150位、総合点は5点満点中2.5点となっています。特筆すべきは、使用感の高さ。5点満点中4.8点という高評価を得ています。しかし、素材のレベルと安全性は1.4点と低め。業界平均と比較すると、安全性と素材レベルで大きく見劣りする結果となりました。特に、安全性は平均を大きく下回っており、注意が必要です。この製品は、使用感は素晴らしいものの、成分構成に課題を残すという評価と言えるでしょう。使用感に特化した設計がされている一方で、髪への優しさという点では改善の余地がありそうです。 この製品のポジティブな側面としては、口コミ評価が4.4点と高いこと、売上ランキングも99位と上位に位置していることが挙げられます。これは、使用感の良さが多くのユーザーに受け入れられている証拠でしょう。一方で、素材のレベルや安全性の低さは、長期的な使用を考えると、少し気がかりな点です。
この製品の成分数は31個と、やや多めです。これは、様々な効果を狙った結果でしょうが、成分が多い分、肌に合わないリスクも考慮する必要があるでしょう。また、この製品は2017年から販売されているので、ある程度実績のある製品と言えます。
この製品に配合されている成分の中から、特に注目すべき成分をいくつかピックアップして解説していきましょう。
この成分は、羊毛由来のケラチンタンパク質を特殊加工したものです。毛髪の主成分であるケラチンを補給し、ダメージによって失われたタンパク質を補修する効果が期待できます。特に、この成分はシスチン結合という形で毛髪内部に結合しやすく、高い補修効果を発揮するとされています。しかし、この成分の配合量は製品全体からすると微量で、効果を実感できるかは個人差があるでしょう。
ここで豆知識ですが、毛髪の約80%はケラチンタンパク質で構成されています。このケラチンタンパク質がダメージを受けると、髪のハリやコシが失われ、パサつきや切れ毛の原因となります。カルボキシメチルジスルフィドケラチンは、そのダメージを補修する重要な役割を担っています。
バオバブ種子油は、アフリカ原産のバオバブの種子から抽出されるオイルです。オレイン酸やリノール酸を豊富に含み、高い保湿効果が期待できます。また、ビタミンEなどの抗酸化成分も含むため、髪の老化を防ぐ効果も期待できます。ただし、バオバブ種子油は、酸化しやすいというデメリットもあるため、製品全体の安定性を高めるための工夫が必要となるでしょう。
バオバブ種子油は、肌にも良いとされており、化粧品にもよく使われる成分です。肌の水分を保持する効果や、炎症を抑える効果も報告されています。この油を配合することにより、髪だけでなく頭皮にも良い影響を与えられる可能性があるでしょう。
この成分は、ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤です。保湿、エモリエント(皮膚を柔らかくする)、皮膚保護、乳化作用など、多くの美容効果が期待できる多機能成分です。髪に滑らかな質感を与え、指通りを良くする効果があります。しかし、界面活性剤としての側面もあるため、敏感肌の方は注意が必要です。また、シリコーン系の成分であるため、洗い残しがあると毛穴詰まりの原因になる可能性も指摘されています。
この成分は、シリコーン系のポリマーで、髪にサラサラとした感触を与える効果があります。シリコーン油に対する膨潤性に優れており、製品の安定性を高める効果も期待できます。ただし、この成分もシリコーン系であるため、洗い残しには注意が必要です。また、シリコーンは髪をコーティングする効果がありますが、過度に使うと髪が重くなったり、他の成分が浸透しにくくなるというデメリットも指摘されています。
加水分解バオバブエキスは、バオバブの種子から抽出されたエキスをさらに分解したものです。保湿、抗酸化、抗炎症作用があり、肌トラブルの改善にも効果が期待できます。このエキスが、髪の乾燥を防ぎ、頭皮環境を整える効果をもたらすことが期待されます。加水分解されているため、より吸収されやすいというメリットもあります。
さて、ここからはこの製品のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。まず、メリットとして挙げられるのは、何と言ってもその使用感の良さでしょう。口コミ評価の高さからもわかるように、この製品を使うと髪がサラサラになり、指通りが格段に良くなります。これは、シリコーン系の成分が、髪の表面を滑らかにコーティングするためです。また、バオバブ種子油や加水分解バオバブエキスの配合により、ある程度の保湿効果も期待できるでしょう。さらに、香りの良さも評価が高く、リラックス効果も期待できます。
しかし、デメリットも看過できません。特に、注目すべきは、ステアルトリモニウムクロリド、クオタニウム-80といった4級カチオン界面活性剤が配合されている点です。4級カチオン界面活性剤は、優れたダメージカバー効果がありますが、タンパク質変性作用が非常に強く、髪や頭皮への刺激が強いというデメリットがあります。特に、敏感肌の方や、肌が弱い方は、肌荒れや炎症、痒みなどのトラブルを引き起こす可能性があります。また、長期的に使用すると、脱毛のリスクも指摘されています。
さらに、この製品には、シリコーン系の成分が多く配合されています。シリコーンは、髪の表面をコーティングし、一時的にツヤを出す効果がありますが、過度に使うと髪が重くなったり、他の成分が浸透しにくくなるというデメリットもあります。また、シリコーンは、洗い残しがあると毛穴詰まりの原因になる可能性も指摘されています。
また、成分表を見ると、エタノールやフェノキシエタノールなどのアルコール類も配合されています。これらの成分は、製品の安定性を高めたり、殺菌効果を持たせるために使われますが、肌が弱い方は刺激を感じる可能性があるでしょう。特に、乾燥肌の方や、敏感肌の方は、注意が必要です。
このように、この製品は、使用感の良さというメリットがある一方で、4級カチオン界面活性剤やシリコーン系の成分の配合など、安全性に懸念が残るデメリットも抱えています。特に、4級カチオン界面活性剤は、長期的に使用すると髪や頭皮に悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
ここで余談ですが、シャンプーやトリートメントによく使われているシリコーンですが、実はその種類は非常に多く、それぞれ性質が異なります。例えば、揮発性の高いシリコーンは、髪の表面に残りづらく、サラサラとした仕上がりになります。一方、分子量の大きいシリコーンは、髪の表面に残りやすく、しっとりとした仕上がりになります。シリコーンは、決して悪者ではなく、使い方によっては非常に便利な成分なのです。しかし、肌に合わない場合は、使用を控えるのが賢明です。
さて、ここまで「ミルボン ディーセス エルジューダ リンバーセラム」について詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?この製品は、使用感の良さが最大の魅力であり、サラサラとした指通りを求める方には魅力的かもしれません。しかし、4級カチオン界面活性剤の配合や、シリコーン系の成分が多く配合されている点など、安全性に懸念が残る点も事実です。これらの点を考慮すると、この製品を日常的に使うことは、長期的な目線で見ると、必ずしも賢明な選択とは言えないかもしれません。特に、敏感肌や乾燥肌の方は、肌トラブルのリスクを考えると、他の製品を検討した方が良いでしょう。
この製品の本質的な価値は、やはり「使用感の良さ」に特化している点でしょう。しかし、そのために、安全性や長期的な髪への影響を犠牲にしている側面もあります。もし、あなたが使用感だけでなく、髪や頭皮の健康も大切にしたいと考えているのであれば、この製品の使用は慎重に検討した方が良いでしょう。より安全で、髪と頭皮に優しい製品を選ぶことをお勧めします。この製品は、短期間で髪の見た目を良くしたい方には向いているかもしれませんが、長期的な視点で見ると、あまりおすすめはできません。
最後に、使用シーン別の推奨度をまとめました。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。