総合点
1.9総合ランク
2911個中 1593位成分数
39植物エキスの数
11コスパ
0安全性
0素材の品質
0洗浄剤の品質
0洗浄力
0髪補修力
0育毛力
0使用感の良さ
0エイジングケア
0ホワイトニング効果
0保湿効果
0スキンケア力
<0環境配慮
0浸透力
0即効性
0持続性
0ツヤ感
0サラサラ感
0特に優れた素材
0注意が必要な素材
0メーカー
株式会社ビューティーエクスペリエンスブランド名
ナチュヴィア薬用スカルプシャンプーa容量
500ml参考価格
1934円1mlあたり
3.9円JANコード
4980673002876KaisekiID
7152全成分
アミノ酸系洗浄剤ベースの、植物エキス多種類配合という絵に書いたようなマイルドタイプのシャンプーです。
本当にほとんどの部分がマイルドな素材で構成されているのですが、一部アレ?っていう成分が顔を覗かせています。ちょっとその部分が無視できないような成分なので、注意も必要です。
まず何と言っても有効成分として表示されているピロクトンオラミン。抗真菌作用をはじめ、皮膚糸状菌、酵母、グラム陽性菌・グラム陰性菌など幅広く殺菌・防腐作用を示す成分で、ジンクピリチオンなど他の抗真菌剤よりも効果が高いのが特徴です。つまり、結構皮膚に対して負担が大きいタイプです。
その殺菌効果の高さゆえ、頭皮・皮膚の常在菌を必要以上に滅してしまうことには注意したい成分ですね。これほどの殺菌力を持つ成分が、今あなたの状態に必要なのかどうかという問いかけを1度されることをお勧めします。必要であれば有益であるし 、必要ないのに使えばデメリットばかりが際立ってきます。
洗浄剤のマイルドさに目を奪われ、このような強い作用のある部分を見逃すのでは全体像がつかめません。
こちらも強い殺菌性を保つ成分。抗炎症効果も持つ合成有機化合物です。皮膚刺激性がやや高いため、肌の弱い方にはリスクが大きめの成分ですが、ニキビ対策製品などに頻出します。同様に、フケの殺菌用としても用いられることがあります。
全体的な、やや天然由来寄りな作りの中でやや浮いている成分の1つですね。ピロクトンオラミンとサリチル酸のコンビ、さらにハッカ、メントールも加えて肌刺激性はかなり強いという特徴があると言っても過言ではないでしょう。
頭皮ニキビが群発しているとか、脂漏性皮膚炎の真っ只中にいるといったケースでない限り 、このような強い刺激を欲する状態というのはさほど多くないのではと思われます。
何の異常もない頭皮に毎日このようなシャンプーを使えば、副作用の方が目立って様々な悪影響を及ぼすことは想像に難くありません。
唯一の救いは洗浄剤がマイルドであることですが、マイルドである分、これらの不都合な面を返って感じ取りにくくなっている可能性もあります。
自分に合うシャンプーなのかどうか、ご自分の状態をよくわきまえた上でこのシャンプーを使うかどうか判断すべきでしょう。作用がかなり強いという側面をよく理解して使うべき製品の一つです。医薬部外品であるから、というわけではなくそれだけ作用の強い成分が入っているということですので、薬などと同じく症状とマッチしなければ使うべきではないというシャンプーと言えるでしょう。
ちなみに、洗浄剤の部分のヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液とオレンジ油といった組み合わせも意外に脱脂力が強く働く可能性があり、皮膚バリアに多少の負担をかける可能性があるということを認識しておくと良いでしょう。言い換えれば、アミノ酸系の割によく洗えるとも言えますが。
そして肌の直接のダメージは少ないものの3級カチオン界面活性剤が配合されているという点はそうでないシャンプーよりも皮膚への刺激、タンパク変性作用が高くなります。このように見ていくと、脇役というか添加成分の多くの部分で地味に肌のストレスが溜まるような処方になっていて、それが決して褒められるようなメリットを多く落としていくような内容ではないということが特徴のシャンプーのようです。コストは割と安いですが、お勧めしたくなるような魅力がさほどない気がします。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。