解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社シロクブランド名
N organic(エヌオーガニック)容量
150ml参考価格
3850円1mlあたり
25.7円JANコード
4589795140215KaisekiID
8303全成分
多くの要素で構成されるヘアマスクですが、一番の特徴はマイルドであること。
商品説明で「ノンカチオン」という表現がされています。これは、カチオン界面活性剤が含まれません、という意味なのでしょうが、実際にはベースにありますね。「ステアラミドプロピルジメチルアミン」。
なので、「ノンカチオン」というのは、嘘です。
しかし、擁護するなら「4級界面活性剤はない」ということ。一般的に、トリートメントやコンディショナーのベースには4級カチオン界面活性剤が入ってます。シンプルに言えば、髪を補修する土台を作る成分で、肌には悪い。
それに対して、3級カチオン界面活性剤は、髪を補修する効果は低いが、肌には比較的優しい。
ということで、ベースが3級の場合は肌にある程度付着しても心配ないコンディショナー、トリートメントである、と解釈できます。ちなみに4級カチオン界面活性剤は、脱毛剤としても使われるくらいなので、肌につけるのはやめた方が良いでしょう。
このヘアマスクは、3級カチオン界面活性剤で構成されるマイルド系です。
前置きが長くなりましたが、このヘアマスクの利点はある程度マイルドなこと。それゆえ、スキンケア効果の高い植物エキスが活きてくることにあります。
さらに、ヘアケア要素が弱い3級カチオン界面活性剤をフォローする意味で、様々なヘアケア成分が配合され、結果的に髪にも頭皮にもメリットの多い製品となっています。
髪には、PPG−3カプリリルエーテル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、γ-ドコサラクトン+トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ゼインといった素材がツヤ、潤い、潤滑性、ストレート感などを付与。
頭皮にはクダモノトケイソウ果実エキス、ドクダミエキス、ビタミンC誘導体、レシチン、アルガンオイルが抗酸化作用、創傷治癒促進作用、育毛作用などを付与。
一般的なトリートメントと比べると、いささか値段が高いように思います。これは、植物由来成分で構成する、という縛りからくるもので、同じ結果を量産型の成分で実現すればもっと価格は安くなるでしょう。しかし、そこはオーガニック縛りということで、やや値段は高く感じられるのが欠点といえば欠点。
基本的には髪のトリートメント。まさにヘアマスクとして優秀な製品です。さらに、頭皮にも同時にメリットが多く、ある程度肌につけても(すすぎをきちんとすれば)安全であるという、一石二鳥な利点を持つのがうれしいですね。
ただ、頭皮向けに振れすぎることなく、しっかりヘアケア効果を高めている点は評価できます。この手の製品で中途半端になってしまうのは、ヘアケア機能が落ちすぎている問題にありますからね。
そういう意味ではバランスが取れていて、しっかりと実用的に戦力となるヘアケア用品であると言えるでしょう。
髪がするっと潤滑性を得て、さらにピリッと強くしてくれる。体感的にも良いヘアマスクです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。