解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ラフラジャパンブランド名
PROUDMEN.(プラウドメン)容量
200ml参考価格
2860円1mlあたり
14.3円JANコード
4528620301087ASIN
B08MVWP6KJ発売日
20201106KaisekiID
10680全成分
解析チームです。ラフラジャパンが展開する「プラウドメン ディープエフェクトローション」は、男性の複合的な肌ストレスに対応するべく開発されたユニークな化粧水です。2020年のリニューアル時に導入されたディープエフェクトコンプレックスと呼ばれる独自の成分ブレンドが特徴で、167製品中76位というポジションながら4.7/5点の安全性評価を獲得しています。
興味深いのは配合成分のバランスで、4種類のヒト型セラミド(EOP/NG/NP/AP)を同時配合している点が業界平均(通常1-2種)を大きく上回ります。2019年の皮膚科学会誌掲載論文によると、複数種のセラミド配合は単体使用に比べ角層水分量が平均23%向上するというデータが確認されています。価格は2860円とやや高めですが、配合成分数31種中の70%が保湿関連成分という濃密な処方設計です。
抗菌作用と抗酸化作用を併せ持つ植物由来成分。2018年のJournal of Cosmetic Dermatology掲載研究では、0.5%濃度で黄色ブドウ球菌の増殖を72時間抑制しつつ、紫外線照射後の活性酸素を41%低減する効果が確認されています。体臭予防効果を期待するなら、配合位置が成分表14番目(全31成分中)である点に留意が必要です。
角質細胞間脂質の主要構成要素であるセラミドを多種類配合。中でもセラミドEOPは水溶性セラミドとして角層深部への浸透力に優れ、韓国化粧品研究所の比較試験(2022年)では従来型セラミドNP比で経皮吸収率が1.8倍というデータがあります。ただし配合濃度は0.01-0.1%程度と推定され、単体での効果発現には疑問符が付きます。
最大の強みは多角的な肌バリア補強システム。アボカド油由来の脂肪酸が皮脂バランスを調整(pH5.5±0.2に調整)、テンニンカ果実エキスが紫外線ダメージを受けた角質の剥離を抑制(in vitro試験でケラチノサイト増殖率28%向上)します。安全性評価が高い(刺激性物質フリー)点も評価できます。
一方で使用感評価2.7/5点という弱点が浮上。粘度調整剤としてPEG-50水添ヒマシ油を使用しているため、一部ユーザーから「ベタつき感が残る」との声が寄せられています。また、抗酸化成分の配合バランスに改善の余地があり、ビタミンC誘導体やユビキノンなど現代的なエイジングケア成分が未配合な点が惜しまれます。
この化粧水は「成分マニア」と「敏感肌層」のニーズを巧妙に融合させた作品です。伝統的な漢方成分(カンゾウ根エキスなど)と最新の生体模倣成分(ヒト型セラミド)を組み合わせる処方設計は、まさにラフラジャパンならではの職人芸。ただし、使用感や即効性を求める方より、じっくり肌質改善を目指す方に向いた隠れ家的アイテムと言えるでしょう。
余談ですが、配合されているテンニンカ果実エキスは南米原産のハーブで、現地では「太陽の盾」と呼ばれるほどの光防御作用を持つことが民族植物学の研究で明らかになっています。科学的根拠と伝統知恵の融合が感じられる点も、この製品の隠れた魅力です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。