ジャンル:トリートメント
4000円近いスカルプなんとか、というトリートメントに、何を期待するのかが問題です。
もしかして、このトリートメントは頭皮に塗ったら髪が生えたり、モイスト効果が高まる、なんて勘違いをしている方はいませんか?
内容は決してそのような結果を期待させるものではありません、ということを踏まえて。
このトリートメントに期待することがあるとしたら、ちょっとした保湿効果程度でしょう。
疑似セラミドと浸透性コラーゲン、アミノ酸、密着性の高い油剤など、エモリエント効果は決して低くありません。
一方で、4カチ(4級カチオン界面活性剤)が多く配合されていることにお気づきでしょうか。4カチが豊富ということは、頭皮にはつけられないということを意味します。
4カチは高いダメージカバー効果があり、速やかにサラサラな感触へ整えます。ただし、タンパク変性作用が強いので肌には塗布しないように。最悪、禿げます。
4カチがあることで、たくさん配合され売りになっているはずの植物エキスが活躍する場がありません。頭皮コンディショニング効果は高いのですが、頭皮に塗れないのでは宝の持ち腐れ。
スカルプDボリュームタイプにはあるセラキュートやシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールが配合されておらず、ヘアケア効果はあまり期待できません。
ちょっとした保湿効果、で満足できる状況ならOKですが、ヘアケア効果という意味では体感があまり良いとは言えないでしょう。
それでいて4000円ですから、何をこのトリートメントに期待するのかに依るでしょう。。
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