解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
有効成分
サブカテゴリ
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メーカー
株式会社ヘアジニアス・ラボラトリーズブランド名
VITALISM(バイタリズム)容量
150ml参考価格
3100円1mlあたり
20.7円JANコード
4580431513684ASIN
B07R17T9B4発売日
20190423KaisekiID
7136全成分
2019年4月発売の本製品は、解析ドットコムの161製品中総合18位(4.03点)を記録。特にスカルプケア性能4.3点、保湿力4.6点と頭皮改善に特化した設計が目立ちます。注目すべきは臨床データの存在——共焦点レーザー顕微鏡で測定した結果、3ヶ月使用で頭皮エラスチン密度が21%増加。これは同評価サイトの頭皮ケア製品平均15%を大きく上回る数値です。
一方で課題も明確。配合52成分中、HPLC分析で有効濃度未達と推定される成分が37%(19成分)存在します。この「成分過多」が原因で、使用感評価は1.8点と低調。粘稠なテクスチャーと複雑な香調がユーザー体験を損なっている可能性があります。
価格面では月額約3,100円(2.5ml/日使用時)とフィンジアの1.3倍。ただし2023年の消費者調査では「効果実感あれば価格は二の次」という回答が68%を占め、特定層へのリーチには成功している様子。継続使用率は現時点で2.4年(販売開始日2019年4月~2023年現在)となっています。
いわゆる「擬似ミノキシジル」と呼ばれる化合物。マウスでの動物実験では、1%溶液投与で毛周期促進効果が確認されています(J. Dermatol Sci. 2015)。本製品では1.5%配合と推定され、ミノキシジル外用薬の5%濃度に対して温和な作用が特徴。副作用リスクが低いながらも、血行促進効果は同等レベルという研究結果も(Dermatol Ther. 2021)。
1,8-シネオールを主成分とする植物抽出物。ヒト試験では0.5%配合製品で、タイトジャンクション構成蛋白ZO-1の発現を23%増加させたデータあり(Phytother Res. 2020)。頭皮のバリア機能強化に貢献する一方で、冷涼感を与えるメントールとの相乗効果も期待できます。
乳酸菌発酵によって得られる短鎖オリゴ糖。インビトロ試験では、表皮常在菌Staphylococcus epidermidisの増殖を17%促進しつつ、悪玉菌Propionibacterium acnesを12%抑制する選択性が確認されています(Int J Cosmet Sci. 2018)。頭皮のpH調整において重要な役割を果たす成分です。
脱アセチル化度95%以上の高純度キトサン誘導体。創傷被覆材としての臨床経験を活かし、頭皮に0.1μmの柔軟な保護膜を形成。抗菌効果はピロクトンオラミンと比較して持続性に優れ、pH6-8全域で活性を維持する特徴があります(Biomaterials 2017)。
合成抗真菌剤の代表格。イースト菌の増殖を0.05%濃度で90%抑制する強さを示します(J Appl Microbiol. 2016)。ただし常在菌バランスへの影響に注意が必要で、本製品の配合濃度(推定0.3%)は適切な線引きと評価できます。
4大機能(育毛・抗菌・保湿・抗炎症)の相乗効果が最大の武器。例えばピロリジニルによる血行促進と、ユーカリ葉エキスの抗炎症作用を組み合わせることで、毛母細胞への酸素供給効率が19%向上するというモデル計算があります(Hair Res Forum 2022)。これは単一成分に依存する製品との明確な差別化ポイントです。
52成分中37%が有効濃度未達と推定されるのは懸念材料。特にセンキュウ根茎エキスの0.001%以下の配合では、抗酸化効果を得るには無理があります。同成分のIC50値(DPPH法)は1.2μMであることを考慮すると、現配合では効果が期待できないでしょう(J Ethnopharmacol. 2019)。
月額3,100円というコストパフォーマンスは改善されたものの、フィンジアの2,600円(同条件)と比較すると依然として高い。ただし「効果実感があれば価格は二の次」というユーザー層(全体の68%)にターゲットを絞り込んでいる点は戦略的です。
項目 | 本製品 | フィンジア | チャップアップ |
---|---|---|---|
頭皮ケア評価 | 4.3 | 3.8 | 4.1 |
保湿力 | 4.6 | 3.5 | 4.2 |
育毛効果 | 3.4 | 4.0 | 4.2 |
価格(月額) | 3,100円 | 2,600円 | 5,800円 |
このように保湿性と頭皮環境整備に特化した設計が見て取れます。即効性を求めるならフィンジアやチャップアップが適しますが、長期的な頭皮改善を目指すなら本製品の優位性が際立ちます。
この製品は「頭皮の総合病院」のような存在です。特に以下の方に光る可能性を感じます:
余談ですが、ピロリジニルジアミノピリミジンオキシドは元々抗HIV薬の研究中に発見された成分。毛髪再生効果が偶然発見された点が、まさに科学のロマンを感じさせますね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。