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ベビーシャンプーに近いような構成のシャンプーです。
このシャンプーの特徴としてまず1つはアミノ酸系というより、両性界面活性剤ベースのシャンプーである、ということ。ここではコカミドプロピルベタインなどがそれにあたりますが、両性界面活性剤は洗浄とコンディショニングという2つの顔を持つ界面活性剤となります。なので、仮に単独で使うと陽イオン界面活性剤と同様に肌に刺激を与える存在になることもあるのです。主な使われ方は主洗浄剤の補助的な立場で配合され、刺激緩和や補助洗浄剤、起泡剤、粘度調整剤などとして配合されます。
このシャンプー、両性界面活性剤がベースの多くの部分を占めていて、添加というような形でアミノ酸系洗浄剤が配合という形ですね。ある程度のコンディショニング効果的なものは感じられる一方、泡立ち、洗浄力はあまり強く感じることはなさそうです。エモリエントで控えめな洗浄性というところでしょう。ただし、一般的なベビーソープと比べると、洗った感は多少あるかと思います。
その他にも、防腐剤がカプリリルグリコールやプロパンジオールといった界面活性剤や植物由来を用いていることなどもマイルド志向を強く感じさせるポイントといえるでしょう。
ただ、プロパンジオールはトップ配合量になっていることからもわかるとおり、あまり能力が高くない分、配合量を増やさないといけないというデメリットがあり、これが果たしてマイルドで合理的な手法といえるのかは疑問符がつきます。単にパラベンが嫌いだから、という理由でこのような形を選ぶのは、さほど納得できる話ではないような気がしますね。
全体的に植物由来系の素材を選んで使っていて、イメージ的にマイルドであることをアピールする点ではよくできていると思います。ただし、シャンプーとしてのクオリティは低刺激だが高くないという印象です。もちろん、コストの安い低クオリティなシャンプーに比べればマシですが、いわゆる低刺激系のシャンプーの中では目を引くほど優れているという印象はありません。