解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
賢人ブランド名
ビーラグジュアリー容量
40ml参考価格
1980円1mlあたり
49.5円JANコード
4573434821597ASIN
B0C3ZH1VVL発売日
20230501KaisekiID
9111全成分
「ビーラグジュアリー ザ・リペア 酸熱クリームシャンプー」は、クセ毛やうねり、広がりを集中ケアするクリームシャンプーで、なめらかさとまとまりを与えます。酸熱トリートメントでツヤ髪に、という内容のようですが、何やら悪い予感しかしませんね。クリームシャンプーというジャンルは過去に起きた事故を全く教訓にしていないようにも見えます。
このシャンプー、というかシャンプーのようなものは、いわゆるトリートメントの処方そのまんまをシャンプーにした、というなんちゃってシャンプーであり、使用感の良さに全振りした代物です。
なぜトリートメントとシャンプーが通常別々になっているのかを考えれば、このようなシャンプーがどうして一般的でないのか不思議に思いますよね。1つで済むのであればこの方が良いはずです。
案の定、というかこのシャンプーは洗浄剤を含まず、3級カチオン界面活性剤と酸熱トリートメント成分を軸に構成されています。
1つ擁護するとすれば、よくあるクリームシャンプーと比較すると危険性はやや抑えられている印象です。
ただ、なぜ、トリートメントでシャンプーする必要があるのか、という疑問がありますよね。酸熱トリートメントを頭皮にまで塗り込むメリットってなんなのでしょうか。
2015年には、米国でガシーレンカー社の「WEN」というブランドのクリームシャンプーを使用した人々から、大量の脱毛被害に関する苦情が寄せられました。WENは、一度にシャンプーとコンディショナーの役割を果たす製品であり、多くの人々から高い評価を受けていましたが、数多くの消費者から脱毛や頭皮のかゆみ、炎症、痛みなどの報告がありました。
この事件により、一部の人々は医療治療を必要としました。また、WENを使用した消費者が多数いたため、事件は大きな社会問題となりました。ガシーレンカー社は、製品の安全性を保証するための措置を講じ、販売停止と製品回収を行いました。
このシャンプーというのが、まさにクリームシャンプーであり、今回ご紹介しているビーラグジュアリー ザ・リペア 酸熱クリームシャンプーと似ているのです。
WENよりは幾分マシには見えますが、かなり近い種であり、リスクがないとは到底言えない部類と言えるでしょう。
こういったクリームシャンプーの唯一のメリットは、使用感がトリートメントのように滑らかであること。これに尽きます。シャンプーしたのに、トリートメントを使った時のよう。当たり前です。トリートメントで洗っているのですから。
デメリットをあげたらキリがないようなシャンプーです。
まず、カチオン界面活性剤で頭を洗うという発想が良くないということを知ってください。
みなさん、洗濯を柔軟剤だけでやりませんよね。同じことです。仕上がりがサラサラで香りがついていたとしても、洗えてないんです。それって、シャンプーと言えませんよね。
そして、酸熱トリートメントを頭皮に塗らないでください。意味がわかりません。頭皮に塗らない?それならばクリームシャンプーを使う意味がわかりません。普通にトリートメントを使えば良いのです
そして、ベントナイト。針状シリカ構造で、アスベストと同じタイプの成分です。そうです、吸い込むと肺に重度の障害を負う、あのアスベストです。このシャンプーを使ったからといってすぐに危険性が生まれるわけではありませんが、呼吸器系に疾患を持っている方などには問題となるリスクが高まってしまいます。
このシャンプーはベースが油分なので、頭皮をシャンプーしようとした場合、油分がたっぷり残ってしまう、ということになります。これってもうシャンプーとは言えませんよね。トリートメントは油分を髪に残したい、その性質がベースにあるわけですから、もはやシャンプーとは言えない代物になっているのです。
ビーラグジュアリー ザ・リペア 酸熱クリームシャンプーは、もうシャンプーと呼んではいけないような気がします。完全に構造はトリートメントですからね。
これで頭皮を洗うことは、デメリットの方がはるかに大きく、メリットは本当に少ないのです。単純にトリートメントとして使うのであれば、まだ褒められる点がいくつもある悪くない商品と言えるのですが、クリームシャンプーとして評価するならばかなりマイナスです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。