解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社T.Sコーポレーションブランド名
ブブカ/BUBKA容量
120ml参考価格
13200円1mlあたり
110円KaisekiID
8202全成分
執筆時点、2021/10/02ですが、つい先日このBUBKA ZEROがニュースになっていましたね。
一例を挙げるとこちら。 「たった2カ月で髪がフサフサになった」などと書かれた広告には根拠なしということで、景品表示法違反(優良誤認)として、販売会社の「T.Sコーポレーション」(東京都港区)に再発防止などの命令を出した。とのこと。
早速、この話題になった商品が本当に2ヶ月でフサフサになるのか、実のところどうなのかを見ていきましょう。
全成分表を見ると第一印象としてエキス多すぎ・・という感想が漏れます。
数えるのも億劫になるレベルの種類が入っていますね。ただし、数が多いと優れているというわけではありません。
むしろ、種類が多いほど1つ1つの濃度は薄まり、有効性が期待できなくなっていくということのほうが多いです。
それを踏まえて特徴をまとめると、
このような製品です。
株式会社T.Sコーポレーション。
とにかく植物エキスで成分表が埋め尽くされている、という内容。
1つポイントとしては、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)が配合されていて、有効成分の浸透を助ける働きがあるということ。
この影響で、植物エキスの効きが向上している、と見ることはできるでしょう。水溶性成分などを送り届ける能力は少し優れているわけですので。
ただ、やはり種類が多すぎなんですね・・。
1つ1つ見ると、中には良い成分も見られます。例えば、ホップエキス、ジオウ、グルコシルヘスペリジン、センブリ、シソ、ヒキオコシエキスなど、育毛界隈ではおなじみの顔ぶれも揃っていますね。
ヒアロベールやアミノ酸、コラーゲンのような保湿成分も、育毛には必要な要素と言われているものではあります。
オレンジフラワーの香り、カワラヨモギの抗菌特性など、挙げればきりがない数の植物エキスが内包。概ねこのような特徴です。
前述したとおり、あまりに種類が多すぎることで、有効濃度に各エキスが届いていない可能性が高いということ。
この製品の中で有効濃度以上の配合が確約されているのは、先頭に記述されている「有効成分」のみ。センブリ、グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロールですね。
それ以外に関しては、正直言って薬効を期待するレベルで配合されてはいない、と見たほうが自然です。
種類が多すぎますからね。
それに、植物エキスで育毛、というアプローチ自体がやや気長に使わないと変化が訪れないということもあり、年単位でこの育毛剤を使い続けて、果たして結果どうなるか、という視点で見なければ成果が判然としません。
もちろん、冒頭で景品表示法違反となった「2ヶ月でフサフサ」などという現象はこの育毛剤ではまず期待すべきでないといえます。
良くも悪くも、気長に薬効を待つタイプの育毛剤です。即効性がない分、副作用にあたるようなデメリットも少ないタイプですので、安心して使えるという点は強調していいかな、と思います。
ただ、13200円で約1ヶ月分くらいのトニックを、年単位で使う覚悟がある方がどのくらいいるものなのか。そんなに多くはないと思いますが、経済的に余裕があるとしても、このトニックをあえて選ぶべきかどうかは、微妙です。
植物エキスを多く使うと、それだけコストが増大しますので、この値段が必ずしも高すぎるとは思いません。
ただ、育毛をしたいのであれば、純粋に効果が微妙な可能性が高いという点で、微妙なのです。
実際、育毛効果があった、という合理的な根拠となる資料を出せなかったらしいですしね。
それなら、効果は期待できないと見るほうが自然だと思います。
アフィリエイトで商品の口コミを広げる手法は古くから定番ですが、このように実態とあまりにもかけ離れた宣伝がされてしまうものは、きちんと処分されて然るべきでしょう。
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