洗浄剤は比較的マイルドなアミノ酸系を配合していますが、 ベース部分に石鹸が含まれることや、殺菌、スクラブ型の要素も含まれ総合的には脱脂力が強め傾向です。 そこに加えて、殺菌剤の配合も目立ち、主に体臭が気になる傾向にある方に向けた製品かな、と思われます。
炭や石けん、粘土などの 脱脂力とスクラブ効果によって皮脂を除去し、 殺菌効果により臭いの元となるような悪玉菌を消そうという内容です。
この製品の目的、方向性がはっきりしているので、利害が一致する方には即効性があると感じられる可能性が高いでしょう。
反面、これらスクラブ、殺菌系が不要な方にとっては全く向いておらず、 使ってもデメリットの方が大きくなる可能性があります。 体の匂いが気になる、ピンポイントにそういった状態にある方にだけお勧めできる製品、と考えていいでしょう。
これだけクレンジング効果やスクラブ効果、殺菌性が高いということは、健康な肌の人にとっては大きな負担となり得るからです。 また、 匂いが気になるからと言っていたずらに常用していいとはいえず、 より目的にあった性能の高い製品が他にもあることも念頭に置くべきでしょう。
純石鹸に比べると、酸性石鹸POEラウリルエーテル酢酸Naやアミノ酸系洗浄剤、両性界面活性剤がミックスされている構成で幾分マイルドにはなっているといえます。あくまでも、石鹸に比べれば、ですが。
良い面としては抗酸化作用のビタミンC誘導体や、有効成分の浸透性をうながすシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの配合もありますね。決して悪いことばかりではないのですが、石鹸ベースというのがなんと言っても残念です。これだけでアルカリ性縛りができてしまいますし、単にさっぱり感を残したいだけなら他の手段がいくらでもあったでしょうに。コスト削減の痕跡が見える処方というか、安易な作りである点がクオリティを落としている印象です。
いま体のニオイに悩んでいて、解決したいと考えている方には即効性が期待できて良いと思います。
そうした悩みがない、健常な状態であれば、あえて使う必要はないかな、と思いますし、ニオイ目的だけで使うにはリスクが気になる部分があります。
これらの条件をよく確認して、試す価値あり、と思った人は使ってみると良いでしょう。
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