解析チームです。ファンケルといえば「無添加」や「新鮮さ」を徹底追求するブランドとして有名ですね。このエンリッチプラス乳液IIは、環境配慮型パッケージで素材使用率87%を達成し、フレッシュシール廃止で資源削減にも貢献しています。製品開発の背景には、乾燥肌向けに「シワ改善＋保湿」の二刀流を実現したいという強い想いが隠されています。では早速、成分からパフォーマンスまで、数字を交えて深堀していきましょう。

概要

総合ランク130位／672製品という位置付けながら、安全性4.2点と業界平均（推定3.5点）を大きく上回る安心設計が目立ちます。保湿力3.7点は乾燥対策志向の製品としては標準レベルですが、口コミ評価4.3点と実際のユーザー満足度は高い傾向。コスパ3点という点から見ると、1870円の価格帯で30ml提供は「少量高品質」路線と言えるでしょう。成分34種というボディブロー的な配合戦略も特徴で、エイジングケア力2.8点と即効性は低めながら、長期使用向きの処方バランスがうかがえます。

注目の成分

1. エクトイン

   好塩菌由来のストレス防御成分で、2018年Journal of Cosmetic Dermatologyによると、2%濃度で紫外線による角質層水分減少を32%抑制する効果が確認されています。ヒアルロン酸（保湿保持率+18%）と比較すると吸湿性は控えめですが、細胞内のタンパク質構造を安定化させるユニークな作用機序が魅力。特に乾燥と紫外線のWダメージに悩む方に向く成分です。

2. シソ葉エキス

   ロズマリン酸含有で、2020年Inflammation Researchの研究では、0.5%配合で腫瘍壊死因子（TNF-α）産生を41%抑制することが判明。グリチルリチン酸2K（抗炎症作用）と比較すると即効性は劣るものの、天然由来成分として肌荒れ改善に緩やかに働きかける特性があります。抗菌作用も兼ね備える点が多機能性の証です。

メリットとデメリット

最大の強みは安全性。防腐剤・香料・石油系界面活性剤を完全排除し、弱酸性設計で敏感肌でも使いやすい仕様。ただし成分スコア3.3点と「量より質」の配合で、例えばヒアルロン酸Naやセラミドの不在は乾燥重症肌には物足りなく感じるかもしれません。使用感3.4点のさらっとしたテクスチャは、べたつきNG派に好まれそうですが、逆に極度の乾燥肌には潤い不足と感じる可能性も。

競合製品の資生堂「モイスチャーリッチ ローション」（保湿力4.1点）と比較すると、コラーゲン誘導体配合ながら価格は20%低コストという差別化が成立。ただしシワ改善有効成分ナイアシンアミドの配合量が明記されていない点は、臨床データの透明性でやや劣ると分析されます。

まとめ

この乳液は「守りの保湿」を求める方に最適。即効性はありませんが、エクトインとコラーゲン成分の相乗効果で、3ヶ月継続使用で肌のバリア機能が27%向上（メーカー試験データ）という実績あり。特に以下のような方にピッタリ：

1. ◎ 冬場の乾燥対策に悩む方
2. ◎ 敏感肌で新しい製品に不安を感じる方
3. △ 即効性重視の方には不向き
4. ◎ 無添加志向の40代以上女性