解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
髪質改善研究所 / Hair Improvement Laboratoriesブランド名
髪質改善研究所容量
270ml参考価格
2420円1mlあたり
9円JANコード
4992440018911KaisekiID
7373全成分
もし、仮に単なるコンディショナーであるならば大して効果もないが普通の製品といった内容で終わるのですが、ヘッドスパというように頭皮に塗り込むことを前提として謳っているのが災いの元です。
そのヤバさ加減は普通ではないので、絶対にお勧めしません。
まず、なんといってもベヘントリモニウムクロリド(4級カチオン界面活性剤)が普通にベースに含まれることが致命的です。
4級カチオン界面活性剤は脱毛剤の主剤として使われることもあるとおり、強いタンパク変性作用と残存性を保つ成分で、基本的に皮膚にはデメリットしかないためトリートメントなどは頭皮につけないように使うことが推奨されています。
わざわざそんな危険な成分を、頭皮に塗り込んでマッサージする? 正気ですか?
同じようにカチオン界面活性剤ベースのクリームシャンプーとして売られていたWENは、全米で脱毛被害を記録的な件数で発生させてしまい、当時WENを販売していたガシー・レンカー・ジャパンは社名を変えるほどのインパクトを浴びる結果となりました。
そんなクリームシャンプーよりも刺激性は強めなカチオン界面活性剤をベースに含み、かつ頭皮に塗り込んでマッサージ? もう好きなだけハゲてください、としか言葉がありません。もし使うのならね。
この製品の体験談みたいなものをあげている大手のサイトもありますが、本当に言葉は悪いですが馬鹿じゃないかと思います。直近でこれだけの被害を起こした製品と類似する内容であるのに、未だに使用感だけで善悪を決めてしまう頭の悪さったらないです。
ノンシリコンとかボタニカルとか言う前に、このような本当にやばい製品を見分ける方法を教えるべきだろうに、売れれば良いというのはいかがなものか。
残念なことに、カチオン界面活性剤だけでも十分に危険性はレッドゾーン突入ですが、それだけではないんですね。
ベントナイトという微粒子の配合です。
いわば、炭のように汚れを吸着するという性質から、比較的安全な清浄剤として配合される例があります。ところが、これが良いことばかりではないんですね。
ベントナイトはモンモリロナイトを主成分とする高コロイド性の可塑性粘土の岩石で、針状シリカという形状のため、被覆処理されていないものは"刺さる"イメージです。
これは単純に皮膚を傷つける恐れがあったり、肺に入ればアスベストと似ているために重篤な症状を引き起こす可能性が示唆されています。
そのため、ヘッドスパでもみこむような行為や、乾いた際に残留したベントナイトを吸い込む危険性などを考慮すると、デメリットの方が上回るようなイメージを持つことは難しくないのではないでしょうか。
やろうとしていることは分かるのですが、やることなすこと裏目に出ているような感じがどうもしますね。
そして極めつけと言っていいのがコーティングの質の低さです。
アモジメチコンを軸にした被膜形成をする、という内容になっていますが、これが使えば使うほど蓄積してしまうタイプとなるので、毎日使っていくほど艶や感触が悪くなるという、ありがたくない結果をもたらします。
また、基本的にシリコンは肌には無害ですが、とても残存性が高いアモジメチコンのような成分に関しては、他の肌に良くない成分の残存を助けてしまう恐れがあり、前述したようなベントナイトやカチオン界面活性剤の悪影響をより長く持続させるリスクがあることも注意すべきでしょう。
注意すべきと言うか、そもそも使うべきではないと言った方が早いかもしれません。
これだけでデメリットばかりの自称ヘッドスパですから、賢明な読者の皆様は手を出されないと思います。解析ドットコムお知らない人には、あれはやめたほうがいいよとアドバイスをしてあげましょう。
なかなか、このくらい悪いことばかりの製品もないので、良い反面教師だと思って白い目で見守りましょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。