解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社KINSブランド名
KINS容量
250ml参考価格
4620円1mlあたり
18.5円KaisekiID
8353全成分
いわゆるオーガニック系、ノンシリコン系のトリートメントです。菌ケアトリートメントという側面が強調されがちですが、実質オーガニック系トリートメントというジャンルとみていいでしょう。
一番の特徴はカチオン界面活性剤フリー。
カチオン界面活性剤がないことで起こることは、ノーダメージに近いということ。ダメージ補修能が大幅に下がるということ。
ヘアケア性能を犠牲にして安全性をとる場合に見られる処方です。
ただし、ヘアケア面でもカバーできるようにさまざまなバックアップ成分を配合しているのが特徴です。
一番は頭皮に塗りつけても不安がないということ。
これは、通常のトリートメントではあり得ません。なので、頭皮に良い成分の恩恵をフルに享受できるということになりますね。
例えば、セラミドや豆乳発酵液、アセチルヘキサペプチド-1のような成分ですね。肌バリアが強化され、皮脂量をコントロールしてくれますし、エイジングケアにも一役買うことでしょう。
そして、ヘアケア面でも、アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHClという成分が実はアミノ酸系両性界面活性剤で、潤滑性を向上させます。これはシリコン並に滑ります。
そして、マカデミア、シアバター、セラミドなどの油分補給効果によってさらに潤滑性とツヤを増します。
やはり、ヘアケア面でカチオン界面活性剤ベースがないということで、ダメージ補修のベースを構成できないことが弱点といえます。
使用感自体はそれほど悪くなさそうですが、ダメージ部分を選択的に補修する基礎能力が低いので、ある程度髪の傷みがある方には満足度がかなり低くなる可能性があります。
また、頭皮に塗れる、頭皮に良い成分がある一方、油分も同時に多く残ってしまうことになるので、一長一短だなという印象も無きにしもあらず。
トリートメントとしては高額であり、かつカチオン界面活性剤フリーであるKINS TREATMENTは、かなりクセのあるヘアケア製品といえます。
オーガニック系、天然由来好きの方には印象が良いでしょうが、ヘアケア、スキンケアにとってベストな選択肢となるかどうかは微妙なところ。
やはり、単純にシリコーンやカチオン界面活性剤ベースのトリートメントの即効性というのはシンプルに効果的です。それがない場合の物足りなさというのはどうしても否定できないものがあります。
この製品はとても値段が高いものですが、それ相応の説得力があるかというと、どうなのかなと思います。たしかに植物由来の成分もある程度使っていますが、基本的な骨格部分はエステルオイル(つまり人工油)ですし、このレベルの処方で半額程度の商品は結構ありますからね。
さまざまな角度から見てみても、やはり今ひとつ’買い’だと思わせてくれないのは実力不足ということなのかもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。