解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
コーナンオリジナルブランド名
LIFELEX容量
400ml参考価格
437円1mlあたり
1.1円JANコード
4548927066700KaisekiID
8596全成分
解析チームです。今回取り上げるのは、関西発のホームセンター「コーナン」が展開するプライベートブランドLIFELEXから、デオドラント系のボディソープ。「薬用」「炭」「メントール」「カキタンニン」「清涼感」…これだけ詰め込んで437円。え、ちょっと盛りすぎじゃない?と突っ込みたくなる構成です。でも、こういう“ホームセンター発・全部入り系”こそ、成分的に見ておくべきポイントが詰まっているんですよ。今回は、医薬部外品処方×洗浄力重視のリアルな一面を掘り下げていきます。
このボディソープ、データから見ると総合点1.57点(410製品中384位)と、正直「高評価」とは言いがたいポジション。素材レベル0.4、安全性1.5、保湿力1.6と、各種スコアは軒並み低め。ただし、注目すべきは“価格と消臭力”のバランス設計です。
というのも、ベース成分は硫酸系界面活性剤(ラウレス硫酸Na)とベタイン系両性界面活性剤。いわゆる“ガッツリ系”洗浄処方です。この設計は、皮脂やニオイ汚れを強力に落としたい層──たとえば汗っかき・スポーツ後・皮脂多めな人向け。反面、乾燥肌や敏感肌にはやや過剰かもという一面も。
また、炭やメントールなど“爽快感”に寄せた設計は夏場の使用感にマッチするものの、保湿面では今ひとつ。30成分中、保湿系成分は少数派です。したがって、“使う人を選ぶ製品”ともいえるでしょう。
洗浄力重視の主成分。酸化エチレン付加によりラウリル硫酸より刺激性は緩和されていますが、それでも皮脂バリアごと落とす脱脂力があるため、乾燥肌の方は注意。洗浄後のツッパリ感が気になる場合もあります。
両性界面活性剤で、洗浄力の緩和、泡質の向上、コンディショニング効果を持つ。ラウレス硫酸の刺激をカバーしつつ、製剤の粘度調整にも使われます。やさしさと安定性を両立する“調整役”的ポジション。
いわゆる“柿渋エキス”。体臭・加齢臭の原因菌への抗菌作用があり、収れん(引き締め)や抗酸化作用も報告されています(Tanaka et al., 2010)。消臭機能を主目的とする処方には、かなり有用な成分といえます。
スーッとするあの成分。冷感刺激で爽快感を演出するだけでなく、血行促進・皮膚刺激緩和効果も。疲労感が残る夏のバスタイムに“シャキッと感”を与えてくれる名脇役。
汚れ・皮脂の吸着効果に優れる炭パウダー。微細な粒子が毛穴に入り込み、皮脂や老廃物を絡め取ります。ただし、皮脂吸着しすぎ問題が起きることもあるため、乾燥肌には慎重な使用が望まれます。
最大のメリットは、「ガッツリ落とす系」の洗浄力と消臭特化設計。特にカキタンニン+炭+メントールの組み合わせは、体臭・加齢臭対策としては理にかなっています。さらに、薬用処方(有効成分:イソプロピルメチルフェノール)により、雑菌の繁殖を抑える効果も付与。ニオイが気になる時期やシーンで「しっかり洗いたい!」というニーズには合致します。
ただし、皮膚科学的な観点からは、乾燥・敏感肌には不向き。特に硫酸系界面活性剤の脱脂力は、角層バリアを破壊するリスクがあります。また、保湿成分(コラーゲン・ヒアルロン酸等)は配合されているものの、量的な主役にはなっておらず、洗浄後のつっぱりや肌の乾燥感が懸念点。
さらに、評価点1.57というスタッツは、素材グレードの面では課題が多いことを示唆しています。特にコスパ面では「437円」という価格設定が、同価格帯の固形石鹸やマイルド系ボディソープと比較して“安い”とは言い切れないところも。
「LIFELEX 薬用デオドラント ボディソープ」は、汗・体臭対策をメインターゲットにした実用系デオドラントソープ。洗浄力・消臭力・清涼感という“攻めの三拍子”に全振りした仕様は、特定の層には確実に刺さる設計です。
ただし、敏感肌・乾燥肌の方には強すぎる側面もあり、その場合はアミノ酸系や石けん系などマイルド系の製品の方が好適でしょう。
余談ですが、最近の研究(Yamasaki et al., 2020)では、カキタンニンを含む消臭系化粧品は体臭抑制に対するユーザー満足度が高い傾向があり、「即効性より、日々の積み重ねで効いてくる」タイプの機能性成分として評価されています。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。