解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
コーナンオリジナルブランド名
LIFELEX容量
600ml参考価格
305円1mlあたり
0.5円JANコード
4522831697953KaisekiID
8597解析チームです。今回は、コーナンのプライベートブランド「LIFELEX」から登場した、Purely Moist シャンプー フローラルの香りを深堀りしていきます。まず注目したいのがその価格。600mlで305円という衝撃価格、1mlあたり約0.5円というコストパフォーマンスはまさに"業務用並"。しかしこの安さ、裏を返せば「原料は?」と疑念もよぎるところ。コーナンといえば、工具からペット用品まで幅広いラインナップを誇るDIYの王者。そんな彼らが作る“美容系アイテム”、果たしてその実力やいかに?
この製品の最大の特徴は、圧倒的な洗浄力と圧倒的な価格の安さです。実際、スタッツを見てみましょう。洗浄力は5.0点と満点評価ですが、それ以外は…かなり厳しいスコアとなっています。
特に素材のレベルは-1.1点、安全性0.1点、スカルプケア力0.1点、エイジングケア力0.4点と、ほぼすべてが平均以下どころか、ワースト圏内のスコア。
さらに総合順位は3053位中3056位と、堂々の下位。これはもはや「美容目的では使わないでください」と製品側が言ってきてるようなもの。しかし誤解してはいけないのが、この製品は「美容シャンプー」ではなく、「油分除去シャンプー」であるということ。
ここで注目すべきは、洗浄特化型シャンプーとしての価値です。整髪料やオイルで頭皮がギトギトになった日、ワックス落としに特化した“プレクレンジング”的な立ち位置なら話は変わってきます。業界の平均価格帯(400〜800円/500ml)と比べても、本製品は約60〜80%のコストダウン。これは家庭用ではなくプロ向け並のコスト重視設計です。
非常に強い洗浄力を持つ界面活性剤。分子量が小さく皮膚への浸透性が高いため、髪や頭皮に必要な皮脂や保湿因子をほぼ完全に除去します。もともと工業洗剤や金属の表面処理剤にも使用される成分で、美容用途としては刺激が強すぎるため、高級シャンプーではほぼ使用されていません。
ラウリル硫酸アンモニウムよりは刺激が穏やかと言われていますが、洗浄力はほぼ同等。泡立ちが良く、脱脂力も強いため、皮脂をスッキリ落とすことが可能です。その代償として、髪や頭皮の乾燥リスクは高まります。コストが安いため大量生産向けとして採用されることが多いものの、美容的には歓迎されづらい成分です。
シリコーン系の柔軟剤で、髪のキューティクルに膜を作り、指通りを滑らかにする目的で配合されます。ただし、本製品では保湿や補修効果の根本的な補助とはなっておらず、あくまで「一時的な手触り改善剤」としての位置付けです。
まずはメリットから。圧倒的なのは洗浄力。この点だけは、誰が使っても明確に体感できます。ワックス、スプレー、皮脂汚れが一撃で落ちるレベル。
そして、305円で600mlという価格破壊っぷり。これはもはや「風呂場に常備しておく業務用アイテム」として価値があります。
しかしデメリットも明確です。洗浄が強すぎる=刺激が強すぎる。
特に敏感肌の方や、ブリーチやカラーでダメージを受けている髪には、かなり厳しい内容成分。スカルプケア力は0.1点とほぼゼロ。加えて、保湿力も1.0点しかなく、頭皮の乾燥やフケを招く可能性があります。
成分数もわずか22種類と非常にシンプルで、加水分解コラーゲンやシルク、アロエベラ液汁末など保湿成分もわずかに含まれてはいますが、洗浄剤の強さに対してはバランスが取れていない印象。いわゆる「アフターケア型の補修系成分」が極めて少なく、髪をいたわる処方とは言えません。
一言で言うと、“洗浄番長”。それがLIFELEX「Purely Moist シャンプー フローラルの香り」です。美容目的で買うべきシャンプーではありませんが、特定の目的——つまりスタイリング剤落としや、油分リセット用としては超優秀。
価格に全振りしているこの潔さ。むしろ清々しいレベル。ですが、毎日の使用には絶対に向きません。むしろ“シャンプーデトックス”が必要な時にこそ真価を発揮する、「一軍ではなく、裏方エース」的な存在。
美容成分やスカルプケアを求める方には絶対におすすめできませんが、とにかく落としたい日には使える選択肢のひとつです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。