解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
THE PUBLIC ORGANICブランド名
ザ パブリック オーガニック容量
500ml参考価格
1698円1mlあたり
3.4円JANコード
4571242813063KaisekiID
7376全成分
オーガニックオイルを強みにしているザパブリックオーガニックブランドのトリートメントです。
皮脂と組成が似ているマカデミアナッツオイルとアプリコットオイルを活かした構成になっているようですね。
オーガニックトリートメントといっても、中心にはベヘニルPGトリモニウムクロリドやラウロイルサルコシンイソプロピルのような合成系成分が据えられ、実際に中心的な役割を果たしているとも言えますが、これは致し方なし、と見たほうが吉。
実際にオーガニック原料だけでヘアケアをすることは難しく、髪のダメージを十分に修復しきれない、またはベタついた感触になるといったマイナス面を解決するのに、合成成分のメリットを生かさない手はありません。
とはいえ、大半の部分でオーガニック原料を実際に採用している全成分表は、十分にらしさを見せていると言えます。
基本的に髪に塗布するトリートメントですから,オーガニック原料の強みである皮膚コンディショニング効果が生かされず、香りと油分補給効果に止まってしまう面は否めません。
前述したように、オーガニック原料がヘアケアを担えるほど適役とは言い難いので、全体をバランスを取るための4級カチオン界面活性剤であり、エルデュウ(ラウロイルサルコシンイソプロピル)の配合であったりするわけですね。
いずれの成分も、さらっと軽いタッチの潤滑性を付与することが得意で、まさにオーガニック原料の弱みであるべたつきを抑制する仕事を担っていると見ていいでしょう。
その他には、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル。オーガニック系ではおなじみの光沢性を付与するエモリエント成分。ある種のシリコンの代わりとみていいでしょう。
そして植物オイル特有のアロマ効果を存分に楽しめる、という内容になっています。
あくまでもヘアケア製品としてどうか,という視点で見れば、トリートメントと呼ぶには実力不足でコンディショナーのレベルと認識した方が近いでしょう。
髪のダメージレベルが低めであり、かつオーガニック系のトリートメントを探しているのであれば相性が合う可能性があります。
ただ、ある程度ダメージをコントロールしたい場合や、完全なるオーガニック系を選びたいという場合は適役とは言えません。
植物エキスが,ダメージをカバーしてくれるわけではない。という前提を忘れるべきではないでしょう。
そして、4級カチオン界面活性剤の存在下では頭皮に塗り込むことも差し控えたいため、皮膚コンディショニング作用のある植物エキスの利点を活かすのも難しい状況です。
そういった意味で、オーガニック系の割にコストは安めですが十分にお勧めできるレベルにはないという結論が導き出されるわけです。
この値段なりのコンディショナーである,というピンポイントに相性が合う方であれば使うのは問題ないと思いますが、オーガニックブランドだからといって肌に優しいわけでもなく、ヘアケア効果が優れているということもないので、ちょっと中途半端な立ち位置になってしまっている印象が強いのです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。