解析チームです。今回の主役は、株式会社ウォークスが手がけるメンズ向けスカルプケア製品「BSTEP シャンプー」。このブランド、実はシンプルながら高機能な成分構成で話題になりつつある“隠れた実力派”。男性のエイジングケア需要に応えるべく、アミノ酸系洗浄剤とペプチドや植物エキスなどをバランスよく盛り込んだ設計が特徴です。さて、この価格帯（1,768円/400ml）でここまでやれるのか？ 今回はその実力を成分・効果・仕上がり・そしてコスパという多角的視点で徹底検証していきます！

概要

本製品「BSTEP シャンプー」は、総合ランク179位/3,036製品中と中堅上位に位置。特に安全性5.2点、スカルプケア力4.2点、洗浄剤の品質4.7点というスコアから、頭皮ケア志向に優れた処方設計がうかがえます。
注目すべきは「洗浄力3.1点」「育毛力2.8点」というやや抑えめな数値。これは逆に言えば“刺激を抑えつつも優しく洗う”アミノ酸系ならではのバランス重視型という証拠。口コミ評価4.7点、売上ランキング7位、累計売上数500本超（180日間）という市場実績からも、一定のユーザー支持を獲得していることが伺えます。

注目の成分

1. ヒト遺伝子組換オリゴペプチド-1（EGF）：細胞の成長促進因子として知られ、加齢により低下する肌・頭皮の再生力をサポート。EGFを配合した化粧品では、平均して約15〜30％の表皮厚改善が報告されています［Coffey RJ, Science. 1987］。
2. ココイルグルタミン酸TEA：アミノ酸洗浄剤の中でも最も刺激が少なく、ベビー用にも使用される高エモリエント成分。泡立ちは少ないものの、洗い上がりのしっとり感は秀逸。
3. ココイル加水分解ケラチンK：羊毛由来のケラチンペプチドで、髪の弾力・補修性が期待される高級成分。近年はカラー毛の褪色防止効果も注目されています。
4. カキタンニン：抗菌・消臭作用に優れ、体臭や頭皮臭の抑制に有効。さらに抗酸化作用による皮膚老化の予防にも一役買います。
5. センブリエキス：毛根刺激による血行促進作用で知られ、育毛剤でも頻出の実績成分。臨床試験での増毛効果報告あり。

メリットとデメリット

まず特筆すべきは、低刺激かつ高品質な洗浄剤構成。メインのタウリン系・グルタミン酸系・タウリン系洗浄成分が絶妙に配合されており、敏感肌・カラー毛に配慮した設計となっています。特にココイルグルタミン酸TEA×加水分解ケラチンの組み合わせは、洗浄と同時に補修・保湿が期待でき、同価格帯の多くの製品より一歩リード。
一方で、育毛力（2.8点）は他のスカルプ製品に比べると控えめ。これは、直接的な血行促進剤や発毛有効成分（ミノキシジル等）の不使用によるもので、“予防型・緩和型”のケアに特化している点は留意が必要です。

また、洗浄力3.1点という数値も“がっつり洗いたい層”には少々物足りないかも。ただし、潤いを守るマイルド洗浄に主眼を置くなら理想的です。

まとめ

頭皮をいたわりながら、補修・保湿・消臭・抗酸化と“あれもこれも”を実現するBSTEPシャンプーは、価格に対してのコストパフォーマンスが非常に高い製品です。髪のベースコンディションを整えることに特化した設計なので、「まずは頭皮環境を整えたい」「髪を労わりながらも清潔に保ちたい」という男性にはぴったり。

一方で、「発毛促進を目的にしている」「がっつり泡立ち・爽快感重視」というタイプにはやや物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ、この価格帯でEGFやケラチンなどの高級素材を盛り込んでいるのはなかなかに驚き。“攻めの育毛”より“守りのケア”を重視する人には強くおすすめできます。

1. ◎：乾燥肌・敏感肌の方の頭皮ケア目的
2. ◎：カラー毛・パーマ毛の質感維持
3. ○：毎日のマイルドな使用
4. △：抜け毛対策・育毛促進が第一の人
5. △：メントール系の爽快感を求める人