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セラミド自体は非常に水に溶けにくい成分なので、各種界面活性剤・乳化剤をミックスすることで分散させています。
この、界面活性剤あたりが危険なものだと問題になるのですが、この製品のペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルラクチレートNa、ステアロイルラクチレートNaはリスキーというものではありません。
ただ、乳化力の高い成分を使った化粧水と、そうでない化粧水では肌への負担は当然変わってきますから、
確実なメリットがある以外では、あまりアグレッシブな乳化をしている化粧水はオススメできません。
この製品はセラミドと、それを取り巻く乳化剤による化粧水となりますが、
基本的にセラミドは使い応えのない素材で有名で、整肌効果の実感を得にくいタイプです。
セラミドは肌の細胞間脂質として重要な働きをしているのですが、
化粧品に使われるセラミドは、酵母から生成した人セラミドに似た構造を持つ成分のことです。
ほぼほぼセラミドですが、実際はヒトセラミドのそっくりさん、という成分ですね。
例えば、コラーゲンを塗っても、肌のコラーゲンが増えるわけでないのと同様に、
セラミドを塗っても、肌本来のセラミドが増えるのとは違うことを考慮すべきでしょう。
むしろ、本来のセラミドのように(それ以上にも)振る舞える成分も合成セラミドとして後発されています。
セラミドになるべく似せたセラミドがメインのこの化粧水は、保湿作用、わずかな角質代謝作用、保護膜形成作用を呈し、
スキンケア的には(本来のセラミドを補給するという意味では)理論的には理想に思えますが、
実際のところ、ベストな化粧水だ!とはいかないわけです。
セラミドたっぷりの化粧水!これは間違いなく印象は良いのですが、
本当に有効な化粧水を探すのであれば、もっと上には上があるのよ、ということです。