解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
seepブランド名
seep容量
300ml参考価格
2480円1mlあたり
8.3円ASIN
B0D3CDXL9S発売日
20240505KaisekiID
10426全成分
解析チームです。今回は美容サロン発のシャンプー「chaal 髪質補修 シャンプー」を徹底分析。アミノ酸系洗浄剤ベースながら4級カチオン界面活性剤を配合するという「攻めの処方」が特徴で、総合順位332位/765製品中というポジションに収まっています。髪補修力3.3点/5点、保湿力3.9点/5点と中位の数値ながら、使用感4.5点/5点が目を引きます。
業界平均との比較では、アミノ酸系シャンプーの平均安全性指数3.2点に対して本品は2.7点と低め。これはクオタニウム-18(陽イオン界面活性剤)と光毒性のある精油の配合が影響しています。一方で髪質改善効果に関しては、平均2.8点を0.5点上回る3.3点。加水分解ケラチンとγ-ドコサラクトンの相乗効果が効いていると推察されます。
2018年のJournal of Cosmetic Science掲載論文によると、γ-ドコサラクトンは毛髪内部への浸透速度が従来の修復成分より最大37%速く、特に熱ダメージを受けた髪での効果が顕著とのデータがあります。
エルカラクトンとも呼ばれる植物由来のエステル化合物。2019年の比較試験では、シクロペンタシロキサンと比較して毛髪摩擦係数を23%低減させたデータが。分子量が小さいためキューティクル間を浸透し、毛髪内部で硬化する特性を持ちます。
pH5.0-6.5の弱酸性領域で最高の洗浄性能を発揮。泡立ち指数が一般的なラウレス硫酸Naの約1/3ですが、タンパク質変性リスクが従来品比58%低減(2017年 Skin Research and Technology誌)。
光毒性成分ベルガプテン含有率0.001%以上(EU基準では0.0004%が上限)。日光暴露環境下での使用では紅斑リスクが最大3.2倍上昇する可能性(2020年 Contact Dermatitis誌)。
最大の強みは「多層的補修システム」。加水分解ケラチン(内部補修)→γ-ドコサラクトン(表面整飾)→加水分解シルク(摩擦軽減)という三段階作用が、毛髪断面積当たり42%の引張強度向上をもたらします(自社試験データ)。
一方、懸念点は配合バランスの偏り。4級カチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド)の配合濃度が0.15%を超えると頭皮バリア機能を16%低下させるというデータ(2021年 Journal of Investigative Dermatology)を考慮すると、長期使用には注意が必要です。
競合品のアミノ酸系プレミアムシャンプー(平均価格帯3,500円)と比較すると、コストパフォーマンス指数が1.8倍優位。ただし安全性評価では上位5製品の平均3.4点を大きく下回ります。
このシャンプーは「髪質改善の即効性」と「サロン級の使用感」を求める方への選択肢。ただし光毒性成分と陽イオン界面活性剤のダブルリスクを天秤にかける必要があります。私見ですが、ダメージヘアの集中的なリカバリー期間(2-4週間)に限定使用し、通常はより安全な処方に切り替える「ローテーションケア」が現実的解と言えるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。