画像準備中総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
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メーカー
クラシエホームプロダクツブランド
ディアボーテ容量
500ml参考価格
720円1ml単価
1.4円JAN
4901417700704ASIN
B07ND57TWN発売日
20190205ID
6967全成分
解析チームです。クラシエホームプロダクツのヒマワリシリーズは、2015年の発売以来、ドラッグストアシャンプー市場で独自のポジションを築いてきました。この「グロス&リペア」は、ヒマワリ種子油を軸にした独自の「プレミアムヒマワリオイルEX」配合を謳い、720円という価格帯で「うねり・くせ・パサつき」の三重苦にアプローチする設計です。ところで、ヒマワリ種子油が化粧品業界で注目されるようになったのは2010年代以降で、リノール酸を豊富に含む植物油として保湿・整髪効果が評価されています。果たして、この価格帯で本当に「疲れ髪」を救えるのか、成分と数値から徹底的に見ていきましょう。
ヒマワリ種子油は約60%がリノール酸で構成される不飽和脂肪酸。東京工科大学の2018年研究では、リノール酸が毛髪のキューティクル間脂質を補い、水分蒸散を抑制することが確認されています。ただし、酸化しやすい性質があるため、製品の保存状態には注意が必要です。
総合評価
全3036製品中 1612位洗浄力
価格帯トップクラス全3036製品中1612位という中位の評価ですが、注目すべきは洗浄力3.5点という数値です。これは同価格帯(500〜1000円)の平均値2.8点を大きく上回る数字で、皮脂分泌が多めの方や整髪料を日常的に使う方には心強いスペックと言えます。一方で、配合成分レベルは2.0点と控えめ。つまり「洗浄特化型のエコノミーシャンプー」という性格が鮮明です。
エイジングケア力1.9点、育毛効果1.9点という数値から分かるように、本格的なヘアケアを求める層には物足りない設計です。しかし、コスパ3.17点は500ml/720円という価格を考えれば納得のスコア。ECサイトでのランキング推移を見ると、直近90日間で0.1%の微増を示しており、堅実なリピーター層を掴んでいることが伺えます。
主洗浄剤として配合されるこの成分、「アミノ酸系だから優しい」という常識を覆す存在です。日本歯科保存学雑誌の2017年研究によると、ラウロイルサルコシンは歯磨き粉で殺菌成分として0.5〜1.0%配合され、グラム陽性菌への抗菌活性が確認されています。つまり、頭皮の常在菌バランスにも影響を与える可能性があり、脱脂力と殺菌性の両面で「きつめ」な性格なのです。
余談ですが、ラウロイルサルコシンTEAの洗浄力指数(HLB値)は約21と高く、これは一般的なアミノ酸系洗浄剤(HLB値15前後)と比べて明確に強力です。だからこそ、このシャンプーの洗浄力3.5点という数値に直結しているのですが、敏感肌や乾燥肌の方には刺激リスクが高まります。
※配合順位が後方=配合量は少なめ
日本化粧品技術者会誌の2019年論文では、ココイルグルタミン酸系は毛髪の等電点(pH 3.67)付近で正に帯電し、ダメージ部分に吸着する「ダメージセンサー機能」が報告されています。ただし、このシャンプーでは配合順位が後方に位置しているため、実際の配合量は控えめと推測されます。つまり、ラウロイルサルコシンTEAの刺激を「多少マイルドにする」程度の役割と考えるのが妥当です。
ここで豆知識ですが、ヒマワリ種子油のリノール酸含有量は約60%で、オリーブオイル(約10%)の6倍です。東京工科大学の2020年研究では、リノール酸が毛髪内部のCMC(細胞膜複合体)に浸透し、水分保持力を20〜30%向上させることが示されています。
このシャンプーでは「ヒマワリ種子油」「ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル」「ヒマワリ種子エキス」など、ヒマワリ由来成分を5種も配合しています。特にヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリルは、植物ステロールとして頭皮の炎症抑制効果(COX-2阻害)が2018年のドイツ研究で報告されており、「うねりコントロール処方」の科学的裏付けになっています。
日本油化学会誌の2021年研究では、ココイルメチルタウリンNaは起泡力・洗浄力・低刺激性の三拍子が揃った「優等生」と評価されています。具体的には、起泡性はラウリル硫酸Naの約80%、刺激性は約30%という数値です。このシャンプーでは、ラウロイルサルコシンTEAの刺激を和らげる「調整役」として機能しており、洗浄力3.5点と安全性3.0点のバランスを支えていると言えます。
この成分、実はクレンジングオイルの主成分として有名です。千葉大学の2019年研究では、W洗顔不要クレンジング剤として0.5〜3.0%配合で効果を発揮することが示されています。シャンプーに少量配合される場合は「加脂剤」、つまりコンディショニング目的ですが、配合量次第では脱脂作用も無視できません。このシャンプーでの配合順位は7番目なので、ある程度の量が含まれていると推測され、洗浄力の高さに貢献している一方で、乾燥肌の方には注意が必要です。
洗浄力3.5点は、1,500円以上のサロン専売品と比較しても遜色ないレベルです。大阪市立大学の2022年調査では、日本人女性の約42%が「皮脂によるベタつき」を髪の悩みトップ3に挙げています。このシャンプーは、まさにその層に刺さる設計。特に、整髪料を毎日使う方や、夏場の汗・皮脂が気になる方には、500円台の選択肢の中では最有力候補と言えます。
話は逸れますが、ECサイトでのランキング推移(直近90日間で0.1%増)は、「リピーター率の高さ」を示唆しています。一般的に、低価格帯シャンプーは新規購入が多く、リピート率は30%前後ですが、このシャンプーは安定したランキングを維持しており、満足度の高さが伺えます。
安全性3.0点という数値は「普通」に聞こえますが、同価格帯の平均値2.8点と比較すると、実は僅差です。最大の懸念は、主洗浄剤のラウロイルサルコシンTEAの殺菌性。東京医科歯科大学の2020年研究では、頭皮の常在菌バランスが崩れると、フケ・かゆみのリスクが1.5〜2倍に上昇することが報告されています。
さらに、エイジングケア力1.9点、育毛効果1.9点という数値は、「30代後半以降の本格ケア」には力不足と言わざるを得ません。例えば、同じクラシエの「いち髪」シリーズ(エイジングケア力2.5点)と比較しても、0.6ポイントの差があります。
| 項目 | ヒマワリ グロス&リペア | 同価格帯平均 | 差異 |
|---|---|---|---|
| 洗浄力 | 3.5点 | 2.8点 | +0.7 |
| エイジングケア力 | 1.9点 | 2.3点 | -0.4 |
| 安全性 | 3.0点 | 2.8点 | +0.2 |
| 補修力 | 2.7点 | 2.5点 | +0.2 |
ここで豆知識ですが、ココイルグルタミン酸系が複数配合されているものの、配合順位が後方=実際の量は少ないため、ラウロイルサルコシンTEAの刺激を完全に相殺するには至っていません。つまり、「アミノ酸系だから優しい」という期待は、やや裏切られる可能性があるのです。
「高速道路を走るコンパクトカー」 —— スピード(洗浄力)は一流、でも乗り心地(優しさ)は割り切りが必要
率直に言えば、このシャンプーは「720円という価格で洗浄力3.5点を実現した快挙」です。皮脂分泌が多い方や、整髪料を日常的に使う方にとっては、コスパ最強の選択肢になり得ます。ヒマワリ種子油を中心とした「うねりコントロール処方」も、リノール酸60%という高濃度を考えれば、科学的根拠は十分です。
しかし、ラウロイルサルコシンTEAという「殺菌剤の顔を持つ洗浄剤」を主成分にしている点は、敏感肌・乾燥肌の方には無視できないリスクです。エイジングケア力1.9点、育毛効果1.9点という数値からも分かるように、30代後半以降の本格的なヘアケアを求める方には物足りないでしょう。
このシャンプーは「洗浄特化型エコノミーシャンプー」として、明確なターゲット層に対しては高い満足度を提供します。ただし、「アミノ酸系だから優しい」という先入観は捨ててください。洗浄力と刺激性はトレードオフです。もしあなたが「しっかり洗いたいけど、できるだけ優しく」という両立を求めるなら、1,000円台のシャンプーを検討した方が賢明かもしれません。
あなたの髪質・頭皮状態を見極めて、720円の投資をするか、もう少し上乗せして別の選択肢を探るか——判断はあなた次第です。ただし、「まずは試してみる」という選択は、この価格なら十分に許されます。ECサイトでの購入数200/月、ランキング上位0.16%という実績は、「試して損はない」という多くのユーザーの声を物語っています。
720円でこの品質なら、まずは試してみる価値は十分にあります。特に以下のような方には強くおすすめします:
「自分の髪質に合うか不安…」そんなあなたへ。720円なら、カフェ1回分の値段で1〜2ヶ月試せます。まずは1本、自分の頭皮と髪に聞いてみてください。ECサイトでの高評価(4.2点/5.0点、2638件の口コミ)は、多くの人が「試して良かった」と感じた証拠です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。