解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ロート製薬ブランド名
ノーブランド品容量
170ml参考価格
1900円1mlあたり
11.2円ASIN
B0D7S4BWLLKaisekiID
9971全成分
解析チームです。ロート製薬が誇る「肌ラボ 極潤」シリーズは、日本女性のスキンケア定番として知られていますが、本製品はその中でもエイジングケアを謳う薬用化粧水。特許成分「3種ヒアルロン酸」の配合で保湿力に注力しつつ、価格帯からして「コスパ重視層」へのアプローチが見受けられます。ただ、業界平均と比較するとエイジングケア効果に物足りなさを感じるデータが…。では実際のところ、この化粧水の真価はどこにあるのでしょうか?
解析ドットコムの総合ランクは672製品中503位、満点5点で2.33点という中庸なスコア。特に保湿力(3.2点)とホワイトニング効果(3点)は業界平均(各2.8点)を上回るものの、コスパ(2.37点)や使用感(2.6点)は中段階に留まります。全成分数19個とシンプルながら、エイジングケア力(2.7点)の低さが全体評価を押し下げている印象です。ECサイトでの売上データがゼロという謎仕様も気になりますが、価格1900円/170mlは大容量路線の国産化粧水としては標準的なラインです。
3種ヒアルロン酸の複合戦略:「ヒアルロン酸Na-2」「加水分解ヒアルロン酸」「アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム」がそれぞれ異なる分子量で機能。高分子(約100万Da)のヒアルロン酸Na-2は角質層表面に保護膜を形成し、加水分解型(約50万Da)が中間層に浸透。アセチル化型(約30万Da)は皮膚内部への保湿を支援します。ただし、2019年「日本化粧品技術会誌」の研究では、ヒアルロン酸単体の浸透率は約10%に過ぎず、「他の保湿剤との組み合わせが重要」と指摘されています。
オウバクエキスの抗菌性:キハダ樹皮由来のアルカロイド(主成分:ベルベリン)が、ニキビ菌の増殖を抑制(2017年「Phytotherapy Research」掲載の試験で3%溶液が80%抑制)。ただし、本製品の配合濃度は不明で、抗炎症作用の臨床データは限定的です。
α-オレフィンオリゴマーの安定性:合成炭化水素の一種で、スクワランと類似した感触ながら、2015年「Cosmetics」誌の報告では皮脂膜形成能力が0.3μm以下の微細粒子で発揮されることが判明。ただし、過酸化脂質生成リスクの低減効果は確認されていません。
メリット:
デメリット:
「肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水」は、若年層の予防的エイジングケアや乾燥対策に特化した製品。3種ヒアルロン酸の「保湿力」は実証済みですが、シワ改善やハリ向上を求めるなら、ペプチド配合の「アルビオン エクシア リフトモーションセラム」との併用が現実的です。1900円という価格帯を考えれば、コストパフォーマンス重視の20代〜30代前半には十分アリ。ただし、敏感肌の方はオウバクエキスの刺激リスクに要注意。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。