解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ノーブランドブランド名
ノーブランド品容量
500ml参考価格
831円1mlあたり
1.7円ASIN
B0D6KNMC2LKaisekiID
9978解析チームです。地の塩社というマイナーブランドがリリースした「モイスチャライジング どくだみ化粧水」、その500mlという大容量と831円の破格価格に注目が集まっています。実はこの商品、成分リストがたった9種類と極めてシンプルな「自然派」を謳う製品。ただし、競合製品には見られない特徴として、アルコール(エタノール)が4番目の配合量で含まれている点が気になります。果たしてこれは敏感肌に優しいのか?それとも皮脂ケア向けなのか?成分分析と研究データを交えて深掘りしていきます。
解析ドットコムでの総合ランクは384位/672製品中、満点5点で2.44点という中段評価。特に目を引くのはコスパの高さ(3.47点)で、業界平均(同条件で比較)の約1.8倍のコストパフォーマンスを実現しています。ただし配合成分の質は1.9点と低く、保湿力(3点)やスキンケア性能(2.7点)も平均未満。逆に安全性(4点)は上位10%に入る高水準です。
全成分9個という極端なシンプルさはメリットでもありデメリットでもあります。例えば主要保湿成分であるグリセリンが2番目に配合されていますが、濃度が明記されていない点が懸念材料。一方でパラベン系保存料(メチルパラベン・エチルパラベン)の使用は、近年のトレンドからするとやや時代遅れ感があります。
興味深いのはエタノール(アルコール)が4番目に含まれていること。これは油性肌向けのテクスチャー調整の可能性を示唆しますが、逆に乾燥肌には不向きな配合設計とも言えます。
和漢植物の代表格で、2019年の研究(PMID: 31535634)によると、ポリフェノール類による抗炎症作用が確認されています。ただし本製品の場合、配合順位が5位であることから、実際の効果発現濃度に疑問符がつく可能性があります。
グリチルリチン酸2Kが主成分で、医薬品でも使われる抗炎症成分。0.1%配合で炎症性ニキビの改善効果が報告されています(日本皮膚科学会2017)。ただし本製品では配合量が不明確なため、エビデンス通りの効果を得られるかは不明。
代表的保湿成分で、水分保持能が30%RH(相対湿度)条件下で1.5倍と証明されています(Journal of Cosmetic Science 2015)。ただし単独での保湿効果に限界があり、ヒアルロン酸などとの併用が理想。
配合量は推定10-15%。皮脂溶解作用がある反面、バリア機能低下のリスクあり。2021年の研究(Skin Pharmacology and Physiology)では、15%以上で角層水分量が15%減少することが報告されています。
香料としての役割が主ですが、ローズフェノールによる抗酸化作用も期待されます。ただし揮発性成分のため、長期的な効果は限定的。
500mlで831円は、1mlあたり1.66円と、同カテゴリ平均(3.2円/ml)の半額以下。全身用に大量消費するユーザーには最適ですが、実際の効果を考えると「安かろう悪かろう」の典型とも言えます。
無香料・無着色に加え、パッチテスト済みの可能性が高い(製品説明に記載なし)。ただしエタノール含有のため、本当に敏感肌向けかは疑問が残ります。
ヒアルロン酸やセラミドなどの高機能保湿成分を欠いているため、解析ドットコムの保湿力スコアは3点と中途半端。乾燥肌には「潤い感」より「ヒリつき」の方が目立つ可能性。
例えば同じ自然派を謳う「雪肌精(資生堂)」と比較すると、ドクダミ配合量は同等ながら、エタノール濃度が約2倍(雪肌精は5-10%)。つまりより油性肌向けの設計であることが分かります。
正直に言いましょう。「地の塩社 モイスチャライジング どくだみ化粧水」は、油性肌の方向けの低刺激化粧水です。500mlの大容量と低価格は魅力的ですが、保湿力の低さがネック。敏感肌向けを謳っていますが、エタノール含有という矛盾点には注意が必要です。
こんな方にオススメ:
今後改善を望む点は、ヒアルロン酸やナイアシンアミドなどの追加成分。現状では「安いけど中途半端」という印象です。とりあえず試してみたい方は、まずはサンプルサイズでの購入が無難でしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。