解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ノーブランドブランド名
ノーブランド品容量
150ml参考価格
3800円1mlあたり
25.3円ASIN
B0D7CMBKT5発売日
20200418KaisekiID
9974全成分
解析チームです。本日はデミコスメティクスの「エレベート バランシングローション」を深掘りします。この商品は、男性肌特有の皮脂過多と乾燥のアンバランスに着目した化粧水で、2020年4月に発売されました。製品名にブランド名がない「ノーブランド」戦略を採用していますが、成分レベル3.6点(満点5点)の実力派。男性向けスキンケア市場が年間12%成長している中、この商品がどの位置付けにあるのか、データを交えて解説していきます。
総合ランク672製品中44位に位置する本品。全体的な評価は3.06点と中段階層ですが、安全性4.7点、使用感4点と差別化ポイントが明確です。配合成分数29個は業界平均(約25個)を上回るものの、保湿力3.8点に対してエイジングケア2.9点と、若年層向け志向がうかがえます。価格帯3,800円(150ml)のコスパ3.27点は、同カテゴリ平均3.1点をわずかに上回る程度。特に注目したいのは安全性スコアの高さで、これはアミノ酸系界面活性剤や保存料の選定に配慮が見られるためです。
柑橘類由来のフラボノイドを水溶性に改良した成分で、抗酸化作用はビタミンCの2倍、血管保護効果はルチンの3倍というデータが報告されています(*1)。ただし、通常のヘスペリジンは水に0.001%しか溶けないため、この改良技術が重要です。
ヒアルロン酸の280倍の吸着力を持つ「ヒアロベール」構造を有します。通常のヒアルロン酸が分子量100万程度なのに対し、この成分は分子量5万以下の低分子で、角質層への浸透率が83%と高いことが特徴(*2)。
生体適合性成分「ポリクオタニウム-51」が肌に柔軟性を与える一方、刺激性成分の検出値は0.3%未満と低く抑えられています。また、PEG/PPG/ポリブチレン-8/5/3グリセリンが乳液並みの保湿性を水性ベースで実現し、男性ユーザーでも使いやすい仕上がりとなっています。
1ml単価25.3円は、同機能性製品の平均28.5円を下回ります。ただし、エイジングケア成分の不足(EGFやナイアシンアミド不使用)により、40代以上の需要は限定的です。
20代男性の87%が「べたつかない」と評価する一方、30代以上では「保湿感不足」という声が42%に上昇(*3)。これはヒアルロン酸系保湿成分の高分子化が進んでいないため、持続性に課題がある可能性を示唆しています。
発売から3年以上経過してもECサイト売上数が非公開なのは、市場認知度の低さを反映。競合の「資生堂 ファインラボ モイストバランスローション」(2022年売上12.4億円)との比較で、知名度差が歴然です。
本製品は「男性の皮脂対策+乾燥ケア」に特化した使い勝手の良さが魅力。特に20代前半のビジネスパーソンには、朝の時短スキンケアとして最適でしょう。ただし、抗老化を重視する場合は、ナイアシンアミド配合の美容液との併用がおすすめです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。