解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
夢幻舎ブランド名
ナチュラル容量
310ml参考価格
934円1mlあたり
3円JANコード
4991804621774KaisekiID
8037全成分
何やら、髪の傷みが激しい方用の、天然ハーブと海藻エキスなどで補修するヘアパックということです。
ただ、よく聞く天然ハーブや海藻エキスが髪をケアというのは本当でしょうか。そこに根拠はあるでしょうか。
このトリートメント、内容を見ていくと、油剤+カチオン界面活性剤+シリコン+スカルプケア系のエキスで構成されています。
スカルプ系のエキスというのは、アルニカ、オドリコソウ、オランダカラシ・・・といったお決まりの、定番スカルプケアエキスセットのこと。この組み合わせは本当によく出現しますので、覚えておくと良いでしょう。
さて、問題はスカルプケア系のエキスが髪のダメージが激しい方になんのメリットをもたらすのか。
抗炎症、抗酸化作用などをもたらすこれらのエキスは、髪に塗ってもノーチャンスです。髪は生きた細胞ではありませんからね。さらに、髪のダメージを補修するような役割をこれらのエキスがもっているわけでもありません。
褐藻エキス(海藻)は保湿効果を与えますが、これも例えばヒアルロン酸などより良い結果を生み出すかというとそうでもないでしょう。ダメージ部に吸着するわけでもなく、浸透するでも持続性を高めるでもありません。
要するに、植物エキスが激しいダメージ毛に良い効果を与えることは、まずないと考えても差し支えありません。
そういう意味では、このトリートメントに関しては髪のダメージを何とかしたい人にまったく向きません。それどころか、スカルプケア系のエキスが配合されているのに、頭皮に塗ることができないというおまけ付き。
なぜ塗ることができないかといえば、大量のカチオン界面活性剤が配合されているため、頭皮には脱毛剤のように働いてしまう可能性のほうが高いこと。
その強いタンパク変性作用ゆえに、脱毛や肌荒れを引き起こすのがカチオン界面活性剤の特徴であり、そのような特徴があるからこそダメージ部に吸着してサラサラ感を与えることができるのです。
頭皮に塗ってはいけないのです。
特段、値段が高いトリートメントとは思いませんが、中身はちぐはぐで、どんな人にも中途半端に満足度が低くなるとしか思えない内容でした。
髪にも頭皮にもメリットは少なく、あえて使うだけの価値がここにあるとは思えません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。