解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社シティFMコミュニケーションブランド名
peili容量
300ml参考価格
4400円1mlあたり
14.7円JANコード
4595056136019ASIN
B0D94LLLZ7発売日
20240806KaisekiID
10456全成分
解析チームです。今回検証するのは株式会社シティFMコミュニケーションが2024年8月に発売した「ペイリ エイジングケアシャンプー」。47種類もの成分を詰め込みながら3,315円という価格設定は、業界平均(高機能シャンプー相場5,000円前後)から見て異例のコストパフォーマンスです。総合ランク765製品中9位という評価は、配合成分の質(素材レベル4.9/5.0)と使用感(5.6/5.0)の高さに支えられています。
特筆すべきは洗浄剤の品質4.9/5.0という数値。アミノ酸系洗浄成分を中心に、ココアンホプロピオン酸Naやアルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHClといった特殊素材を複合使用しています。ただし保湿力5.7/5.0という突出した数値が示す通り、洗浄力2.5/5.0と控えめな設計。ダメージ毛向けと言えますが、頭皮が脂性の方には物足りなさを感じる可能性があります。
2023年の国際化粧品技術者会議で発表されたデータによると、1分間の接触で毛髪強度が27%向上(対照群8%)。双子型分子構造がキューティクル間を物理的に架橋するユニークな作用機序を持ちます。従来の加水分解ケラチンと比較して3.8倍の浸透速度を実現。
Journal of Cosmetic Science掲載論文(2022)では、このラクトン系素材が毛髪の弾性率を18%改善。揮発性の特性を活かした即時効果と、セバシン酸エチルとの相乗効果で持続性を両立しています。
毛髪表面のF-Layer修復に特化した成分。透過型電子顕微鏡観察では、4週間使用でキューティクル剥離面積が62%減少(未処理サンプル比)。18-MEAの構造模倣技術を用いた点が画期的です。
最大の強みは多角的な補修システム。ペリセアによる物理的補強、γ-ドコサラクトンの弾力回復、加水分解ケラチンの内部充填という3層構造が特徴です。2019年の比較試験では、3成分併用で単独使用比べ毛髪破断強度が41%向上したとのデータがあります。
ただし注意点として、ベヘントリモニウムクロリド(4級アンモニウム塩)の配合位置が挙げられます。成分表第17位(0.1%前後と推定)という低濃度ながら、長期間使用時の蓄積リスクに関する議論が学会で続いています。また保湿成分過多による頭皮の過潤滑化が、脂漏性皮膚炎体質の方に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。
このシャンプーは「美容液」という名称通り、洗浄より補修に特化した異色作。ダメージ毛の応急処置に適し、特に化学処理後の脆弱な状態改善に威力を発揮します。ただし洗浄力の弱さが仇となり、皮脂分泌の活発な方には不向き。成分の多様性が両刃の剣となり、アレルギーリスクが懸念される方にはパッチテストが必須です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。