解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
EAI Labブランド名
DR ZERO(ドクターゼロ)容量
60ml参考価格
2459円1mlあたり
41円JANコード
4582526991193ASIN
B0DBHG4RWQ発売日
20240729KaisekiID
10792全成分
解析チームです。今回ピックアップするのは、EAI Labから登場した女性向け育毛剤、DRZERO リデニカルEX薬用育毛美容液WOMEN。ブランドの背景としては、臨床皮膚科学の知見とサロン向けプロダクトの設計思想が融合した、"本気で女性の頭皮に向き合う"姿勢が垣間見えるブランドです。注目すべきは、タマサキツヅラフジアルカロイド(セファランチン)という、円形脱毛症領域でも話題になった攻めの成分をメイン据えにしている点。この成分、ただ者じゃありません。
この育毛剤は、全161製品中27位というポジションに位置しており、パフォーマンスとしては上位2割に入る良品です。特に、スカルプケア力 4.3点 / 5点、エイジングケア力 4.2点と、40代以降の悩みにド直球でアプローチしてくれる構成が強み。
一方で、髪補修力(2.6点)や使用感(3.0点)はやや平均的ですが、これはあくまで「トニック」ではなく「育毛美容液」としての攻めに徹している姿勢の裏返しでもあります。
コスパ評価は3.23点で、60mlで2,459円と育毛アイテムとしては中の上。使用継続に現実的な価格帯である点も評価できます。
口コミ評価は4.7点 / 5点と極めて高く、リピーターも多い印象。育毛系でここまで好感触を得ているのは、ちょっと珍しいです。
タマサキツヅラフジアルカロイド(セファランチン):血流改善・免疫調整作用を持ち、円形脱毛症に対する外用薬としても研究されてきたアルカロイド。白血球増加作用や抗炎症作用も認められており、「毛根の自己免疫攻撃を抑える」というメカニズムが期待されています。
ツボクサエキス(センテラアジアチカ):アジアチコサイドを含有し、コラーゲン合成促進・抗炎症・創傷治癒促進などの作用が多数の論文で確認されています(J Ethnopharmacol. 2004)。女性の頭皮環境を内側から整える存在。
グルコシルヘスペリジン:水溶化ヘスペリジンで、血管拡張による血行促進とフリーラジカル抑制の2軸が魅力。柑橘由来の抗酸化成分で、肌バリアや抜け毛要因の酸化ストレス対策にも。
センブリエキス:古典的な育毛成分ですが、その信頼は今なお健在。スウェルチアマリンによる血流促進作用と毛母細胞刺激作用が確認されており、医薬部外品の定番構成員として多数の研究実績あり。
ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド):肌透明感UPやターンオーバー正常化で知られますが、頭皮のバリア機能回復や保湿改善、角質層のセラミド生成にも一役買っています。
この製品の最大の武器は、「タマサキツヅラフジアルカロイドを主成分に据えた」点です。いわば「円形脱毛症に対する攻め」の成分を、女性の慢性的な薄毛や抜け毛対策に応用したチャレンジングな処方。
さらに、センブリエキス×ツボクサエキス×ナイアシンアミドの組み合わせは、血行・炎症・ターンオーバーという三本柱をしっかり支えています。加えて、抗酸化成分(グルコシルヘスペリジンやクワエキス)も含まれ、頭皮環境を長期的に支える工夫が随所に。
とはいえ、髪補修成分の比重は低く、ダメージ補修を目的とした美容液とは異なる設計です。あくまで「頭皮ベースの育毛促進」に特化しており、即効的なボリュームアップ効果や毛髪へのハリ・コシ演出は期待しすぎない方が◎。
また、香料の主張は比較的強めで、フルーティフローラルがやや好みを選ぶ可能性あり。
DRZERO リデニカルEX薬用育毛美容液WOMENは、タマサキツヅラフジアルカロイドという一撃必殺の育毛成分をメインに据えつつ、東洋系ハーブと近代栄養科学が融合した処方設計が光る製品でした。
どちらかというと、「毛根に本気で戦いを挑む」タイプの美容液なので、トリートメント効果を求める人には少し違うかも。でも、頭皮ファーストで将来の薄毛・抜け毛に抗いたい、そんな人には強く推せます。
育毛美容液って、続けられる価格と信じられる理由が大事。その点、この製品は理論も熱量も持ち合わせたバランス型選手。手に取る価値、十分ありです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。