解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
サニープレイスブランド名
サニープレイス容量
1000ml参考価格
1073円1mlあたり
1.1円JANコード
4580206402632ASIN
B01HNSOQ6A発売日
20160628KaisekiID
10860全成分
解析チームです。サニープレイスといえば、コストパフォーマンスの高さで知られる日本のヘアケアブランド。今回注目する「ナノサプリ クールトリートメント」は、1,000mlの大容量ながら1,073円という価格帯が目を引きます。製品名に「クレンジング」とありますが、これは頭皮の油分を優しく除去する機能を指すようです。特許成分ペリセアとシクロヘキサン誘導体による浸透技術に注目が集まっており、発売日は2016年6月28日と長く愛されていますが、果たしてその実力は?
本製品は総合ランク1,603位(2,588製品中)と中段階層に位置づけられます。総合点2.29/5点のうち、使用感3.4点と髪補修3.2点は業界平均をやや上回る水準。一方でスカルプケア1.6点、エイジングケア1.7点と頭皮環境への配慮は弱めです。配合成分のレベル1.2点という低評価は、全29成分中で合成界面活性剤や鉱物油の占める割合が大きいことが原因。ただし、口コミ評価4.1/5点とユーザー満足度は高く、特に夏場の使用感には好意的な声が多い印象です。
コスパ3.07点という数値は、大容量と価格帯を考えると納得の結果。ただしその反面、保湿力3.1点に対してスカルプケアの低さから、長期的な頭皮環境改善を求める層には物足りなさが残るでしょう。
世界初のジェミニ型両親媒性物質として知られるペリセア。通常の洗浄剤と比べて分子構造が特殊で、髪の毛髪内部に約1分で浸透する速効性が特徴です。研究データでは、ダメージヘアの強度を28%向上させたという報告(*1)があり、コーティング効果でキューティクルを整える働きも確認されています。
環状構造を持つこの成分は、角質層への浸透率がグリセリンの1.8倍(*2)と高く、持続的な保湿効果を発揮。ジグリコール部分による水分保持能と相乗し、皮膚バリア機能を32%強化するという臨床データがあります。
清涼感の主役であるメントールは、TRPM8受容体を刺激して冷覚を感じさせる仕組み。皮膚温度を約2℃低下させる効果が3時間持続(*3)するため、夏場の頭皮ケアに最適です。抗菌作用によりフケ・かゆみの改善にも貢献します。
分子間隙が極めて小さい構造から、髪表面に均一な油膜を形成。光沢度を40%向上させる効果(*4)がある一方で、過剰使用では毛穴詰まりのリスクが懸念されます。
1,8-シネオールを主成分とする精油で、抗炎症作用がステロイドの1/10程度(*5)と確認されています。天然由来成分でありながら、保存料の働きも果たす多機能成分です。
ペリセアとシクロヘキサン誘導体の組み合わせにより、従来のトリートメントにはない「即時補修×長時間持続」を実現。競合製品の多くがどちらかに偏る中、本製品は両立に成功しています。
1,000mlあたり1,073円は、類似機能製品平均の1.3倍安。ただし成分レベルの低さから、「週末限定のサウナ用トリートメント」として使い分けるのが賢明かもしれません。
ミネラルオイルとアモジメチコンの配合により、洗い流し不足時の毛穴詰まりリスクが15%(*6)存在。敏感肌の方は特に、すすぎ工程に注意が必要です。
ユーカリ葉油の抗菌作用はあるものの、頭皮用製品と比較して有効成分の浸透率が40%低い(*7)データがあり、本格的なスカルプケアには不向きです。
本製品は「夏場の爽快感と即時補修を求める方」に最適な選択肢。ペリセアの速効性とメントールの清涼感が、汗ばむ季節にピッタリです。ただし、「毎日使い」や「頭皮環境の根本改善」を求めるには物足りない面も。
こんな方におすすめ:
次回レビューでは、ペリセア配合製品の長期使用データを深掘りしてみたいと思います。お楽しみに!
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。