画像準備中総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
全成分
どんなに使い心地が良くても、すぐに肌荒れを起こしてしまうようなものは勘弁して欲しいですよね。
リーゼのこのパーマ戻しという商品は、たしかに性能は良いです。パーマ、戻りそう。
というのも、皮膜形成素材の耐剥離性、潤滑性、熱反応強化系、洗い落ち性などバランスよく性能が整っていることが挙げられます。
具体的には、アクリレーツ・メタクリル酸メトキシPEG-23コポリマーが有能な皮膜形成を、さらにポリシリコーン類が熱を利用して形状記憶させ、ハリコシを同時に与えるなど、なかなかの芸当を持つ剤なのです。
シャンプーで割としっかり洗い落とせることも重要なポイントで、繰り返し使っても髪の状態が悪化する心配はあまりありません。日々のヘアスタイルを整える上では重要な要素と言えるでしょう。
しかし・・
せっかくの性能の高さも、ある一つの素材のせいで大きく減点を被ることとなっています。
4級カチオン界面活性剤ステアルトリモニウムクロリド。この素材は、洗い流すからこそ安全に使えるという面が大きく、ほとんどの悪い洗浄剤よりも強いタンパク変性作用を持つ成分です。端的に言えば、すぐに肌荒れを起こしてしまうほど強力な副作用を持っていて、洗い流さない製品に配合するのはかなりリスキー。
配合量が少ないと言っても、洗い流さない=肌にずっと触れる可能性がある=肌荒れを起こすには十分に危険な状態といえるのです。
その代わり、手っ取り早く髪がサラサラになる、体感的に良い製品だと思わせることができる成分でもあるので、こういったリスクのある配合がしばしば行われています。もちろん、安全面を考慮した製品であれば、まずこのような処方は思いもつかないでしょう。
もし、このパーマ戻しフォームを使って、顔まわりに肌荒れが頻繁に起こるようになったのであれば、ほぼこのカチオン界面活性剤の影響と考えても差し支えないでしょう。
パーマ毛をしっかり再現する、という意味では、確かに役に立つ製品です。しかし、このようなリスクのあるアプローチを取らなくても、同様にパーマもを再現することは可能です。ある程度ダメージ補修効果の高いアウトバストリートメントなどを用いれば、よりナチュラルに、リスク低く再現が可能でしょう。
リーゼのような手法も否定はしませんが、やはり安全性を考慮するのであれば避けたいアプローチであります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。