解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
花王ブランド名
リーゼ容量
120ml参考価格
797円1mlあたり
6.6円JANコード
4901301271273KaisekiID
7998全成分
リーゼのスタイリング剤、というと、言ってはなんですが安いだけでリスキーというものが多いイメージがあります。イメージというより、実際見てきたので実感があります。
そんな中で、毛色の違うスタイリング剤もあったんですね。それがこのまとまるミルクです。
もう端的に、決定的に違う点が1つあります。ステアルトリモニウムクロリドがないんですね。4級カチオン界面活性剤に該当する成分が配合されていません。
これが決定的にリーゼの他の商品と異なります。
その代わりに配合されているのが、密着性の高い光沢系油剤や、アクリル系増粘剤。さらにヒートスタイリング剤。どれも安全性では問題なく、比較的機能性もある素材です。保湿効果の強いビスメトキシプロピルアミドイソドコサンの配合もあります。
しっかりまとめる目的のヘアミルクとしては十分に機能するレベルで、リーゼの中でも際立って使えるレベルにある唯一に近い商品といえます。
素材のレベルからして、この値段(800円に満たない値段)で手に入るなら十分にコスパがよいと判断できます。カチオン界面活性剤がない中でも、高い潤滑性を体感することができますし、ポリシリコーンのセット感、ハリコシ感も充実。強い保湿効果によって髪にまとまりを実感することも可能。高い満足度をもたらすことができるのは間違いなさそうです。
リーゼ比では圧倒的におすすめな製品、しかし欠点はないの?という疑問を持った方、鋭い。
まったく曇り一つない処方だ、とは言い切れない部分も抱えているんです。
細かい部分ですが、例えばパルミチン酸イソプロピル。エステルオイルで、これ自体に毒性はありませんが、ニキビの原因になりやすいような微妙な副作用を持つとも言われています。スタイリング剤で肌荒れしやすい人は、この成分のような目立たないものが原因だったりします。それに、ポリソルベート60のような古い乳化剤を使っていること、全体に高保湿・高被膜性があることで、肌にフタをする形となりやすく、吹き出物を誘発しやすいかも、といった懸念があります。
肌に刺激になったり、ハゲたりといったわかりやすい欠点はなさそうですが、細かい不安な要素はなくもない、というわけです。
もちろん、こういった欠点をなくした上位のスタイリング剤を探すのも一考ですし、リーゼを試してみて肌に合えば問題ないとも思います。
そのあたりは、商品選びの好みが分かれるところでしょう。
いずれにせよ、リーゼの中で唯一試すべきと言えるのはこの商品、ということに変わりはありません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。