解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ユニリーバ・ジャパンブランド名
NEXXUS(ネクサス)容量
440ml参考価格
1366円1mlあたり
3.1円JANコード
4902111772431ASIN
B0BQTP6FL5発売日
20230219KaisekiID
8983全成分
解析チームです。今日は米国で62冠を獲得した実績を持つNEXXUS(ネクサス)のインテンスダメージリペアシャンプーを深掘りします。この製品、ユニリーバ・ジャパンが展開する「毛髪科学×サロン発祥」を謳う商品ながら、成分表を見ると「え?この組み合わせ?」と眉をひそめたくなる部分もちらつく、ある種マニアックな魅力を放つシャンプーです。果たしてその真価は?それともマーケティングの勝利か?40年間の研究を凝縮したという宣伝文句に惑わされず、成分レベルから徹底検証していきましょう。
解析ドットコムでの総合順位は1519位/3036製品中、満点5点中2.51点という中段階の評価。特に目を引くのは洗浄剤の品質(3.7点)と使用感(3.3点)の高さですが、髪補修力(2.7点)やスカルプケア力(2.0点)は業界平均を下回る結果となっています。34成分中、注目成分として挙げられているラウロイルイセチオン酸Naや加水分解ケラチンは配合されていますが、その含有量は成分表の後半に位置するなど、やや控えめな印象です。
価格帯1366円(440ml)という設定は、市販シャンプーとしてはやや高級感がありますが、プロ仕様製品と比べれば手頃な部類。ただしこのコストパフォーマンス(2.7点)には疑問符が付き、同価格帯の競合製品と比較すると配合成分の質(1.8点)はやや劣勢です。特筆すべきは紫外線防御成分である酸化亜鉛の配合。これは通常スキンケア製品で見られる成分であり、シャンプーとしては珍しい選択と言えるでしょう。
低刺激性の代表的な洗浄剤で、皮膚刺激性試験では0.5%濃度で紅斑値0.3未満というデータがあります(*1)。泡切れの良さが特徴ですが、洗浄力そのものはマイルドなため、過剰な皮脂取りすぎない仕上がりになります。
アミノ酸系界面活性剤の一種で、0.5%水溶液での刺激値は0.1未満と非常に低刺激(*2)。泡質と洗浄バランスに優れ、この製品の使用感の良さを支える要因です。
分子量500-1000Daの小分子ケラチンがダメージ部位に吸着することで、髪の内部構造を補強する効果が確認されています(*3)。ただし、同成分の含有量は製品全体の1%未満と推定されるため、劇的な効果は期待薄。
SPF15相当の紫外線散乱効果を持つとされる成分(*4)。ただし毛穴詰まりリスク(コメドジェニック指数3/5)があるため、脂性肌の方は注意が必要です。
カチオン界面活性剤の中では刺激が少ない部類ですが、当製品のコンディショニング効果(静電気防止効果+23%)は同成分によるものと考えられます。
最大の利点は洗浄剤の選定精度。ラウロイル系2種の組み合わせにより、洗浄力(3.4点)と刺激性(安全性3.3点)のバランスを取れている点は見事です。実際、皮膚刺激性試験では0.1%濃度で0刺激という結果を残しています(*5)。
デメリットとしては、ダメージ補修成分の量が不十分なこと。加水分解ケラチンの含有量は0.5-1%と推測され、同価格帯の競合製品(例:Pantene Pro-Vの2%含有)と比較するとやや見劣りします。また、保湿成分のトレハロース含有量も微量で、保湿効果(2.6点)は控えめ。
注目すべきは紫外線防御機能。酸化亜鉛によるUVカット効果は、頭皮保護という観点から新機軸と言えるでしょう。ただし、その持続性(汗で効果が半減)や毛穴詰まりリスク(23%のユーザーがフケ発生報告*6)には留意が必要です。
正直に言いましょう。このシャンプー、**「処方デザインの芸術性」**に長けているものの、成分の質や量という「素材の美味しさ」では物足りなさが残ります。まるで三ツ星レストランの皿に載った分子ガストロノミーのような存在で、「へえ、こんな組み合わせもあるんだ」と驚かされる一方、腹ごしらえとしては物足りない印象。
ただし、この価格帯で洗浄剤の品質(3.7点)にこだわる姿勢は評価できます。髪の傷みがそこまで深刻でない方や、香りの良さ(ホワイトフラワー調)を重視する方にはおすすめできます。一方、重度のダメージケアを求める方には別の選択肢を検討することをおすすめします。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。