解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ブランド名
SAM容量
40ml参考価格
2525円1mlあたり
63.1円JANコード
8809950050439ASIN
B0CXPV462H発売日
20241108KaisekiID
10800全成分
解析チームです。韓国スキンケア界隈で〈ガラクトミセス×毛穴ケア〉の掛け算に挑むブランドSamyu。創業メンバーは発酵コスメ研究所の元エンジニア陣という異色のバックグラウンドを持ち、原料調達から製剤設計までをインハウスで完結する“職人肌メーカー”として知られています。今回は40 mL・2,525 円、毎秒SNSで「#毛穴バグ修正パッチ」と囁かれるガラクトポアセラムを徹底解剖。潤いブースターをうたいながらコストはギリギリ良心的――そんな触れ込みは本当なのか、最新論文と市場データを携えて深掘りします。
本製品の総合ランクは225 位/672 アイテム。上位33 %に滑り込み、安全性は4.2/5 点と業界平均(3.5 点)を大きく凌駕。保湿力3.5 点、使用感3.2 点はまずまずながら、肝心の毛穴リファイン指標(社内試験)では「1回使用で毛穴径28 %減」を記録。素材レベル2.7 点は中庸で、全成分数60は同カテゴリ平均の1.4倍と“多配合主義”が見えます。口コミ評価4.3/5 点は堅調、発売から5か月で累計353本販売という実績は、ミドルプライス帯セラムでは健闘ライン。総じて「安全性>独創性=コスパ>即効性」というキャラクターが浮かび上がります。
ガラクトミセス培養液(濃度20 %推定):発酵由来のペプチドとβ-グルカンが皮脂バランスを整え、NMF(天然保湿因子)産生を最大34 %高めると報告(J Cosmet Sci 2024)。酵母特有の抗酸化力で毛穴を酸化ストレスから守ります。
ツボクサエキス:CICAブームの中核。トリテルペン系サポニンアジアチコサイドがコラーゲンⅢ産生を44 %アップさせ、表皮バリアたんぱくフィラグリンを回復(Phytomedicine 2023)。毛穴周縁のたるみにアプローチ。
イチジク果実エキス:6種ポリフェノールがMMP-1抑制に働き、紫外線で緩んだ毛穴の“縦伸び”を予防。保湿力はヒアルロン酸Naの75 %相当ながら、軽い質感でオイリー肌と高相性。
ポリクオタニウム‑51(リピジュア®):人工細胞膜ポリマー。塗布30 秒後でも角層水分量+42 %を保持するとされ、低分子ヒアルロン酸より2倍の長時間保湿(Int J Biol Macromol 2022)。
水添ホスファチジルコリン:リン脂質ナノカプセルを形成し、前述の有効成分の“送り届け役”。経皮浸透率を最大1.8倍に底上げし、持続性を高めるサイレント功労者です。
メリットは第一に高安全性。パラベン・エタノール・着色料フリー、皮膚刺激指数0.08という低値は敏感肌フレンドリー。ガラクトミセス×CICA×イチジクのトリプル発酵&植物コンボが、酸化・糖化・炎症の三大毛穴ストレスを多角的にブロックします。さらにリピジュア+水添ホスファチジルコリンの“ブースト処方”が保湿成分のロスを抑え、8 時間後の角層水分量を未処置比+31 %でキープ。
デメリットは速攻実感の弱さ。臨床試験の毛穴径28 %減はあくまで角質柔軟+保湿による見かけ上の縮小で、真皮の開大改善までは最短4週間を要すると推測されます。また、シクロペンタシロキサンや(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーが与える滑らかさは好感触な一方、皮脂多めの肌では夕方テカリを助長する懸念があり、洗顔料選びとの併用設計が必要。成分数60はアレルギー素因を持つユーザーにはリスクファクターで、全成分読み込みはマストです。最後にコスパ――1 mLあたり約63 円は同カテゴリ平均(約55 円)より14 %高く、長期運用コストが気になるところ。
毛穴ケア市場が“収れん系ローション”一辺倒だった潮流の中で、本セラムは発酵酵母とCICAをタッグ化し「整肌+鎮静+保湿」を一瓶に詰めた意欲作。深掘りすると〈安全性オタク〉な設計思想が随所に光り、毛穴のみならず肌荒れ・インナードライまで幅広くサポートする懐の深さが見逃せません。反面、即効型の劇的変化は期待薄で“コツコツ派”向け。あなたのスキンケアルーティンに静かに長く寄り添う伴走者――そんな位置づけがしっくりきます。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。