この手の商品を見る場合、2つの要素に分けるとわかりやすいです。
1つは多種配合された植物エキス系。もう1つは実際の商品の主役になっている部分。
植物エキス類は種類と存在感では圧倒していますが、現実問題としてトリートメントとして機能の中心になっているわけではありません。
トリートメントとしてどうなの?という問い
さて、トリートメントとして機能している成分はどれかというと、カチオン界面活性剤とペリセア、そしていくつかの油性成分です。
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリドという4級カチオン界面活性剤、ペリセアことジラウロイルグルタミン酸リシンNaの補修効果、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)などの油剤です。
骨格となっているのは思ったより少ない成分といえますね。
トリートメント効果としては悪くなく、即効性や浸透性、潤滑性もほどよく補うことができそうですね。
ダメージ補修力も平均かそれより上くらいには期待できます。
この骨格があってこその、植物エキスのプラスアルファを語ることができるというものです。
植物エキス、例えばダイズタンパク、バオバブオイル、マカデミア、ムルムルオイル、メドウフォーム油などの油分補給、保湿効果が作られた基礎の上で活躍するという形です。
香りの面でも、ニュウコウジュ、レモングラス、ベルガモット、ニオイテンジクアオイ、ラベンダーなどが華やかに彩りを加えます。
基礎がない植物エキスだらけのコンディショナーに比べると、実用的と言える内容でオススメ感がありますね。
数少ない懸念材料
ただし、課題がないわけではありません。
例えば、レモン果皮油。
レモン果皮油はグレープフルーツ果皮油の5倍の光毒性があり、髪が肌に触れる部分に刺激を与える可能性があります。
トリートメントということで一度すすぐことを考慮すると、ただちに危険、というレベルではありませんが、オイルはすすいでも残りやすい性質があるので安全ですとも言い切れません。
日光を浴びることが多い方は少々留意した方が良いかもしれません。
まとめ
とはいえ、全体的には植物系のトリートメントの中では悪くない方の選択肢という印象です。
意外と、香り以外にも見どころがある内容ですので試す価値アリです!
トリートメントとして優秀な面も。