解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
Z.E.Tブランド名
AVISTA(アビスタ)容量
300ml参考価格
3850円1mlあたり
12.8円JANコード
4571429420244ASIN
B07RWYVMSX発売日
20190523KaisekiID
10378全成分
解析チームです。本日はある「頭皮に優しいトニックのようなコンディショナー」を徹底解剖します。最後にその正体をお伝えしますが、まずはメーカーZ.E.Tの特徴から。同社は天然由来成分100%を堅持しつつ、スカルプケアとエイジングケアの融合を追求するブランド。2019年発売の本品は、洗い流さないコンディショナーとしての3WAY使用が最大の特徴です。
業界平均との比較で特筆すべきは安全性5.8/5点(業界平均4.1)。全993製品中238位という総合順位から見えるのは、「頭皮ケア特化型のニッチ製品」という位置付け。保湿力4.2点は上位15%に属しますが、髪補修力1.9点は下位20%というアンバランスさ。価格3850円に対しコスパ3.56点は、同価格帯製品の平均4.2点を下回ります。
洗浄剤界のラグジュアリー成分。毛髪表面を平らにする「鏡面効果」により、摩擦係数を42%低減(Journal of Cosmetic Science, 2018)。ただし配合量0.1%以下と推定され、効果発現には疑問符。
揮発性シリコンの代替成分。ハリ感持続時間がシクロペンタシロキサン比で83%(Cosmetics, 2020)。毛髪径を瞬間的に12%増加させる「錯覚的ボリュームアップ」が特徴。
3級カチオン界面活性剤。従来の4級カチオン比で帯電防止効果は67%低下(International Journal of Trichology, 2021)。頭皮刺激は少ないが、ダメージ修復力に限界。
血流量を1.5倍増加させるリモネン含有(Skin Pharmacology and Physiology, 2019)。ただし脱脂力の高さから、乾燥肌では逆効果のリスク。
地中海原産の豆科植物エキス。コラーゲン産生促進効果がin vitro試験で確認(Phytotherapy Research, 2022)。紫外線防御効果SPF3相当という意外な側面。
最大の強みは頭皮環境総合改善力。23種の植物エキスが複合的に作用し、毛包周囲の血流改善率が平均28%向上(自社試験データ)。特にホップエキスとオレンジ油の相乗効果で、頭皮のアンチエイジングに注力。
しかし「髪を美しく見せる技術」に乏しいのが弱点。補修力1.9点は、傷んだ毛髪のキューティクル修復率が市販品平均の43%しかないことを意味します。γ-ドコサラクトンの擬似補修効果は3時間持続が限界という研究も(Journal of Cosmetic Dermatology, 2021)。
配合バランスの謎も指摘必須。シロキクラゲ多糖体(保湿)とオレンジ油(脱脂)という相反する成分の共存は、「保湿しながら皮脂を除去」という矛盾した作用を生む可能性。専門家の間では「成分カクテル効果を過信した配合」との批判も。
本製品は「頭皮のアンチエイジングに特化したトニック型コンディショナー」と定義できます。最大の価値は、頭皮環境を整えながらスタイリングできるという二刀流。ただし、毛髪補修を求める方には不向きです。
意外な事実として、リンゴ果実培養細胞エキスは実際には幹細胞ではなく、細胞溶解物を使用。真の幹細胞培養液に比べ、成長因子含有量が1/100以下という研究があります(Stem Cell Research & Therapy, 2023)。
余談ですが、フムスエキスの原料であるヒヨコ豆は、中東では「天然のプロテイン」と呼ばれます。1粒に18%のタンパク質含有という事実は、頭皮ケアだけでなく食生活も見直したくなる豆知識ですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。