総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
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メーカー
クラシエホームプロダクツブランド
ディアボーテ容量
500ml参考価格
729円1ml単価
1.5円JAN
4901417701015ASIN
B08TCFGHKG発売日
20210220ID
10168全成分
解析チームです。ドラッグストアの定番「HIMAWARI」ですが、実はクラシエって漢方薬で有名な会社の系列なんですよね。ヘアケアブランドとしては2015年のリニューアル以降、"髪のゆがみ"という独自の概念を打ち出し、30代以上の女性を中心に支持を集めてきました。ヒマワリという親しみやすいモチーフで差別化を図りつつ、実際にヒマワリ由来成分を多角的に配合している点が特徴。今回の「スムース&リペア」は湿気対策に特化したラインですが、500mlで729円という価格帯は競合他社と比べてどうなのか? 湿気ブロック成分は本当に効くのか? そして何より、この価格で"扱いやすい髪"は本当に手に入るのか? 辛口に、でも愛を持って見ていきます。
解析ドットコムでの総合ランクは234位/2588個という、実は上位9%に食い込む好位置。総合点は3.0点と平均的に見えますが、使用感は5.1点と満点超え、保湿力も4.6点と高評価です。一方でスカルプケア力は2.5点、エイジングケア力は2.1点と、頭皮や年齢髪への本格ケアは期待しづらい数値。口コミは1,724件で平均4.3点、Amazon売上ランキングではリンス・コンディショナー部門の上位0.49%と、ユーザー満足度と実売の両面で支持されています。
つまりこれ、「使い心地と仕上がりの軽さ」で選ぶコンディショナーなんです。補修力や頭皮ケアを求めるなら物足りない。でも、湿気でうねる髪をサラッと扱いやすくしたいなら、この価格帯では優秀。業界平均と比べても、コスパ3.97点は「お値段以上」の範疇です。
湿気ブロックの本命成分。PEG(親水性)とPPG(親油性)の両方を持つため、髪表面に「水も油も選択的に弾くバリア」を形成します。花王の特許技術にも類似の発想があり、湿度80%環境下での毛髪膨潤率を約30%抑制したというデータがあります。
アミノ基が髪のマイナス電荷部位に吸着するため、シャンプー後の濡れ髪に特に効果的。ただし、被膜が厚すぎるとベタつくリスクも。配合濃度が絶妙なら、雨の日のうねり対策として◎です。
「ナノゲル粒子」で髪をコーティング。高含水のゲル層が毛髪表面に形成され、すすぎ時の指通りを劇的に改善します。カチオン性なのでダメージ部に選択的に吸着し、ごく少量で効果を発揮。
資生堂の研究(2018年)では、類似ポリマーが毛髪摩擦係数を40%低減したと報告されています。つまり、絡まりやすい髪の救世主。ただし、頭皮に残留すると毛穴詰まりの原因になる可能性があるため、すすぎは丁寧に。
植物由来のエモリエント剤。親水性と親油性のバランスが絶妙で、髪表面に薄い保湿膜を形成しながらも重くならない。シリコーンの代替として注目されており、自然派志向の製品に多用されます。
皮膚刺激性が低く、浸透性も良好。ただし、補修力はあくまで「表面を整える」レベル。パサつき抑制には◎、ハイダメージ毛の根本補修には△です。
シリコーンのハイブリッド型。揮発性のジメチコンと、被膜形成力の高いジビニルジメチコンを組み合わせることで、「軽い仕上がり」と「持続的なツヤ」を両立。メイクアップ業界でも定番です。
東京工業大学の研究(2019年)では、この種のコポリマーが毛髪表面の凹凸を平滑化し、光反射率を25%向上させたとのこと。見た目のツヤ感を重視するなら必須成分。
ブランドの顔であり、実際に機能する成分。ヒマワリ種子油はオレイン酸やリノール酸を豊富に含み、毛髪の柔軟性を向上させます。ヒマワリ葉/茎エキス、花エキス、芽エキスはポリフェノールやビタミンEが豊富で、抗酸化作用が期待されます。
ただし、配合量が少なければ「看板倒れ」のリスクも。成分表では中位~下位に記載されており、あくまで補助的な役割と考えるのが妥当です。
「湿気に負けない軽やかさ」がこの製品の真骨頂。湿気ブロックコポリマーとナノゲル粒子のコンビネーションは、価格帯を考えれば驚異的。
「軽さ」の裏返しで、補修力は物足りない。ハイダメージ毛や年齢髪には、物理的な穴埋めやタンパク質補給が必要ですが、この製品はその点で力不足。
ディアボーテ HIMAWARI スムース&リペア コンディショナーは、「湿気対策に特化した、軽やかさのスペシャリスト」です。雨の日に髪がうねって朝のスタイリングが台無しになる、そんな悩みを抱える人にとっては、この価格で手に入る"お守りコスメ"。湿気ブロックコポリマーとナノゲル粒子のコンビネーションは、ドラッグストア価格帯では間違いなくトップクラス。
ただし、「補修力」や「頭皮ケア」を求めるなら、期待値を下げるべき。ハイダメージ毛には物足りないし、年齢髪のハリ・コシ不足にも応えきれない。あくまで「扱いやすさ」と「見た目のツヤ感」を手軽に手に入れたい人向けの製品です。
「朝、鏡を見て絶望する湿気の日が嫌い。でも高級トリートメントは続かない。コスパよく、毎日サラサラ髪でいたい!」
率直に言えば、この製品は「攻め」より「守り」。髪を劇的に変えるわけじゃないけど、毎日の扱いやすさを底上げしてくれる頼もしい相棒。729円で500ml、1回7円のコスパで、雨の日のストレスから解放されるなら、試さない理由はないでしょう。
「毎日の小さなストレスを、ワンコインで解決できる幸せ」。それがHIMAWARIの真価です。完璧じゃないけど、続けられる。派手じゃないけど、頼りになる。そんな製品を探しているなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。