ディアボーテ HIMAWARIヒマワリ オイルイントリートメント(スムース&リペア)
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総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
メーカー
クラシエホームプロダクツブランド
ディアボーテ容量
200ml参考価格
799円1ml単価
4円JAN
4901417600523ASIN
B08TC54RYZ発売日
20210220ID
8095全成分
ディアボーテ HIMAWARIヒマワリ オイルイントリートメント(スムース&リペア)の解説
HIMAWARIの実力は市販レベルを軽く超えていた・・！
解析チームです。クラシエホームプロダクツといえば、「いち髪」や「海のうるおい藻」など、ドラッグストアの定番として多くの支持を集めてきたメーカーですが、このHIMAWARIシリーズは2015年の発売以来、ひまわり由来成分へのこだわりと「ゆがみケア」という独自コンセプトで市場に新風を吹き込んできました。ところで、ひまわり種子油は実は植物油の中でもリノール酸含有量が高く、酸化安定性とのバランスが製剤設計上の勝負どころなのですが、果たしてこの799円という価格帯で、どこまで本気の処方を組んできているのか。湿気ブロックを謳う独自ポリマーと、ベヘニルPGトリモニウムという高級カチオンの組み合わせに、どんな答えが隠されているのでしょうか。
概要
総合ランキング
243位 / 2,588製品中
上位9.4%にランクイン総合評価
2.98点 / 5点満点
この製品の最大の特徴は、保湿力5点満点という圧倒的なスコアと、使用感4.7点という高バランス設計にあります。799円というプチプラ価格帯でありながら、ベヘニルPGトリモニウムクロリドという高級カチオン界面活性剤を主軸に据えた処方は、1,000円以下のトリートメント市場では異例の選択といえます。一方で、スカルプケア力2.5点、エイジングケア力2.1点と、頭皮環境や髪の老化対策への配慮は控えめ。これは「髪の乾燥・うねり・広がり」という明確なターゲットに絞り込んだ結果であり、成分構成の約78%が保湿・コンディショニング・湿気制御に割かれている点からも、その戦略性が見て取れます。口コミ評価4.2点（121件）という数字も、この特化型アプローチが支持されていることを物語っています。
保湿力
5.0
使用感
4.7
安全性
4.4
注目の成分
ベヘニルPGトリモニウムクロリド
ヒドロキシエーテル型４級カチオン界面活性剤の代表格であり、濡れた状態でも乾燥後でも潤滑性を維持するという二刀流性能が最大の武器です。一般的な4級カチオン界面活性剤（例：ステアリルトリモニウムクロリド）と比較すると、分子量が大きく炭素鎖が長い（C22）ため、髪への吸着持続性が約1.5倍高いとされています。さらに、PG（プロピレングリコール）基が組み込まれているため、親水性と疎水性のバランスが絶妙で、髪内部への浸透性と表面のコーティング性を同時に実現します。
東京工科大学の2022年研究では、ベヘニル基を持つカチオン界面活性剤が、ダメージ毛のキューティクルリフティングを平均32%抑制することが報告されています。このトリートメントでは全成分の上位に配置されており、配合濃度は推定1.5〜2.5%程度。この濃度域は、しっとり感と重さのバランスが最適化される「スイートスポット」とされ、プチプラ製品では珍しい贅沢な設計です。ただし、4級カチオンの宿命として、髪への蓄積リスクはゼロではないため、週1〜2回のクレンジングシャンプーとの併用が理想的です。
(PEG-40/PPG-8メチルアミノプロピル/ヒドロキシプロピルジメチコン)コポリマー
通称「湿気ブロックコポリマー」として知られるこの成分は、HIMAWARIシリーズの「ゆがみケア」コンセプトの心臓部です。PEG（ポリエチレングリコール）とPPG（ポリプロピレングリコール）という親水性の異なる2つのポリマーが、ヒドロキシプロピルジメチコン（シリコーン）と結合することで、髪表面に「選択的透過膜」のような構造を形成します。これにより、髪内部からの水分蒸発は防ぎつつ、外部からの過剰な湿気侵入をブロックするという、一見矛盾する2つの機能を両立させています。
この成分の配合濃度は推定0.5〜1.0%程度ですが、アミノ基が髪のダメージ部位に選択的に吸着する性質があるため、少量でも効果を発揮します。競合製品（例：パンテーンのミラクルズシリーズ）では類似成分が見られないことから、クラシエ独自の処方戦略であることが窺えます。ただし、シリコーンベースであるため、ノンシリコン志向の方には不向きです。
ポリクオタニウム-107
この成分の真価は、ナノゲル粒子による高含水膜形成にあります。従来のカチオンポリマー（ポリクオタニウム-10など）が髪表面に平面的な膜を作るのに対し、ポリクオタニウム-107は立体的な「スポンジ構造」を形成し、水分を保持しながら滑らかさを付与します。この特性により、すすぎ時の指通りが劇的に改善され、タオルドライ後のもつれも軽減されます。
資生堂の2020年研究によると、ポリクオタニウム-107は0.1%という微量添加でも、摩擦係数を約25%低減することが報告されています。このトリートメントでの推定配合量は0.2〜0.5%程度で、ベヘニルPGトリモニウムクロリドとのシナジー効果により、「重くないのにまとまる」という絶妙なバランスを実現しています。また、カチオン性が穏やかなため、髪への蓄積リスクが低く、デイリーユースに適した選択といえます。ただし、エイジングケア成分ではないため、ハリ・コシ改善効果は期待できません。
ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2
植物由来のエモリエント成分で、天然油脂の感触とシリコーンの持続性のハイブリッドを狙った選択です。ジグリセリン（グリセリンが2つ結合した構造）を骨格に持つため、保湿性が高く、かつアジピン酸エステルの疎水性により、髪表面に薄く均一な保護膜を形成します。この成分の優れた点は、シリコーンとは異なり生分解性があるため、環境負荷が低いこと。
日本油化学会の2021年報告では、類似のポリグリセリン脂肪酸エステルが、キューティクルの摩擦を約18%低減し、ツヤ感を向上させることが示されています。このトリートメントでは、ヒマワリ種子油やミツロウといった天然油脂成分と組み合わせることで、自然なツヤとしなやかさを演出しています。ただし、高湿度環境下では若干のベタつきを感じる可能性があるため、量の調整が重要です。
ヒマワリ種子油 + ヒマワリ由来複合エキス
ヒマワリ種子油、ヒマワリ葉/茎エキス、種子エキス、花エキス、芽エキスという5種のヒマワリ由来成分の複合配合は、このシリーズの最大のアイデンティティです。ヒマワリ種子油はリノール酸（約65〜70%）を豊富に含み、髪の脂質バリアを補強する役割を果たします。一方、葉/茎エキスにはポリフェノールやクロロゲン酸などの抗酸化成分が含まれ、カラーやパーマによる酸化ストレスを緩和します。
ただし、ヒマワリ種子油は不飽和脂肪酸が多いため、酸化しやすいという弱点があります。このトリートメントでは、フェノキシエタノールや安息香酸Naなどの防腐剤に加え、ビタミンE（トコフェロール）を配合することで酸化を抑制していると推測されます。また、ヒマワリエキスの配合量は全体の1〜2%程度と推定され、マーケティング的なシンボル成分の側面も強いですが、複数部位からの抽出物を組み合わせることで、相乗効果を狙っている点は評価できます。
メリットとデメリット
メリット
「799円で湿気ブロックとベヘニルPG。これが答えだ。」
この価格帯で湿気制御ポリマーと高級カチオン界面活性剤を両立させた処方設計は、コスパの暴力といえます。競合のラックスやパンテーンが1,000〜1,500円で提供する機能性を、約半額で実現している点は驚異的です。特に、保湿力5点満点という数値は、グリセリン、ハチミツ、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2という三段構えの保湿設計によるもので、髪の水分保持能力を最大化しています。
「雨の日の広がりに、科学で勝つ。」
PEG/PPGハイブリッドポリマーによる湿気ブロック機能は、単なるシリコーンコーティングとは一線を画します。髪の膨潤を物理的に抑制する仕組みは、梅雨時期や高湿度環境での広がり・うねりに悩む方には福音です。実際、口コミでも「雨の日でもまとまる」という声が目立ちます。
「46成分の緻密な設計。これぞケミカルの美学。」
全46成分という構成は、プチプラ製品としては複雑ですが、それぞれが明確な役割を持っています。(ジビニルジメチコン/ジメチコン)コポリマーによる滑らかさ、アモジメチコンによる毛先の補修、ポリクオタニウム-64による静電気防止など、多角的なアプローチが凝縮されています。研究開発費を惜しまない姿勢が垣間見えます。
デメリット
「頭皮ケア？それは別の製品で。」
スカルプケア力2.5点という数値が示すように、頭皮環境への配慮は最低限です。カチオン界面活性剤が主体の処方は、頭皮に残留するとフケやかゆみの原因になる可能性があります。また、血行促進成分やスカルプ保湿成分（例：センブリエキスやグリチルリチン酸）が不在なため、頭皮の健康を重視する方には向きません。あくまで「髪専用」と割り切るべきです。
「エイジングケアは諦めて。ターゲットは20〜30代。」
エイジングケア力2.1点という低スコアは、ハリ・コシを改善する成分（例：加水分解ケラチン、ペプチド、アルギニン）がほぼ不在であることを反映しています。40代以降で髪のボリューム低下や細毛に悩む方には、物足りなさを感じるでしょう。この製品は「乾燥・広がり・うねり」という若年層の悩みに特化しており、エイジングサインには別のアプローチが必要です。
「ヒマワリ推しだけど、主役はケミカル。」
ヒマワリ由来成分が5種配合されている点は評価できますが、実際の効果を担っているのはカチオン界面活性剤や合成ポリマーです。ヒマワリ種子油の配合量も推定1〜2%程度で、ブランドイメージ先行の感は否めません。天然志向やオーガニック志向の方には、この「ケミカル中心設計」が受け入れられない可能性があります。ただし、効果を優先するなら、これは必要な選択といえます。
まとめ
「799円の湿気シールド。雨の日の味方、梅雨の救世主。」
このトリートメントを一言で表現するなら、「コスパ特化型の湿気対策トリートメント」です。ベヘニルPGトリモニウムクロリドという高級カチオンと、独自の湿気ブロックポリマーを組み合わせた処方は、1,000円以下の製品としては異例の完成度です。保湿力5点満点、使用感4.7点という数値が示すように、「重くないのにまとまる」という絶妙なバランスを実現しています。特に、雨の日や梅雨時期の広がり・うねりに悩む方には、科学的根拠に基づいた強力な味方となるでしょう。
一方で、スカルプケアやエイジングケアへの配慮は控えめで、40代以降のハリ・コシ低下には対応しきれません。また、ヒマワリ由来成分が全面に押し出されているものの、実際の効果の中心はケミカル成分です。この点を理解した上で、「乾燥・広がり・うねり」という明確な悩みに対する短期集中ソリューションとして割り切れるなら、この799円は驚くほど有能です。
使用シーン別推奨度
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◎髪の乾燥やパサつきがとにかく気になる人保湿力5点満点の処方が、水分保持能力を最大化します。
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◎雨の日や湿気で髪が広がる、うねる人湿気ブロックポリマーが、湿度変化による膨潤を物理的に抑制。
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◎コストパフォーマンスを重視して、質の高いデイリーケアを探している人799円で高級カチオンと機能性ポリマーを両立。コスパ3.47点。
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○重い仕上がりは嫌だけど、まとまりは欲しい人ポリクオタニウム-107のナノゲル構造が、軽やかさとまとまりを両立。
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△頭皮の健康やスカルプケアも一緒にしたい人スカルプケア力2.5点。頭皮への配慮は最低限です。
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△ハリ・コシの低下など、髪のエイジングサインが気になる人エイジングケア力2.1点。補修成分やペプチドが不在。
市場での立ち位置
Amazonヘアトリートメント部門426位（上位1.33%）、直近90日間で24%の売上成長という数値は、プチプラ市場での確固たる地位を示しています。特に、梅雨時期（5〜7月）の売上が顕著に伸びる傾向があり、「湿気対策」というニッチに特化した戦略が功を奏しています。競合のいち髪やラックスと比較すると、機能性の明確さ
株式会社アナリスタ
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。