頭皮にも髪にも元気を与えよう、というような特徴です。簡単に表現すればそんな感じですが、ほんの気休め以上の効果を期待すべきではないでしょう。
ベースが変性アルコール、という時点でお察し、というか質の低さを全身で体現しているかのようです。体に悪いというほどではないにせよ、質が低いのは間違いありません。
添加成分のTEA(トリエタノールアミン)も、変に混ざれば発がん性物質を生成することでおなじみです。ただちに危険はないのですが、全体的に消費者フレンドリーではない処方ということが伝わってくるような処方ということが理解ると思います。
もし育毛効果を目的に選ぼうと思われているのでしたら、カフェインとナイアシンアミドに期待しすぎです。これっぽっちの成分で毛が太くなったり発毛したりしたら、誰もハゲません。
育毛剤の素材の1つとして使われるなら文句ありませんが、主役張るほど目覚ましい効果があるとは言えません。
また、PEG/PPG-20/23ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーで切れ毛を防ぐ、弾力を与えるというのも本当に一時的な演出にすぎないので、髪自体を補修したり強くするには到底足りないと言えます。
頭皮にも髪にもいいことをしようとして、結果ものすごく中途半端な立ち位置になってしまった感のある内容です。
頭皮と髪が性質が全く違うため、一緒くたにしようとするとこうなるパターンは非常に多いです。
リスクを冒してでもどちらかに有益な結果をもたらすか、リスクがないようにすると毒にも薬にもならない。この製品の場合は後者に当てはまります。
何か使っても意味があるとは思えず、副作用というほどのものもありませんがメリットよりはデメリットのほうが蓄積されていきそうな予感がプンプンする製品です。
本当に気を強くしたり育毛効果を望んでいるのであれば、このような中途半端な内容を試すことは時間の無駄となりますので、しっかりと効果のあるものを見分けることが時間とお金の節約と言えそうですね。
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