とてつもなく凄いというほどではないのですが、要所に質の高い素材を配置してクオリティを少し高く感じさせる工夫がされていますね。
内容的にキモとなっているのがヘマチン、キトサン、セラミドあたりの補修成分です。
これがなければ実に平凡なコンディショナー、という具合になるわけですが、質の良い補修成分を少し加えることで、巷のコンディショナーとは少し違いを見せています。
本格的なトリートメントと比べると、見劣りもしますが。
これらの成分が配合されていることによって何が違うかというと、髪のダメージ部分を自然な形で補修できるというメリットがあるのです。
いわゆるカチオン界面活性剤とシリコンだけ、というようなありきたりなコンディショナー設計では実現し得ないような、選択的に髪のダメージ部分をバージン毛の質感に近づけるという仕事をしてくれます。
そのように聞くととても良さそうな感じがしますが、いわゆる保守系のトリートメントの中で、この製品が飛び抜けてすごいというわけではなく、割と方向性としては質が良い方には向いているが、入門編程度のクオリティ、と捉えた方が近いでしょう。
悪くはないのです。ただ、本格派というほどではない、という微妙な立ち位置のトリートメントですね。
1700円程度という値段を含めて考えると少しばかりお得感はあります。
しかし、ちょっと気になるのがノンシリコンヘアケアシリーズと謳って作られているのに、ベース部分にしっかりとジメチコンが配合されている点(笑)。
アモジメチコンなども含め、むしろがっつりシリコン系のトリートメントだと思うのですが。
この辺の詰めの甘さがサロンクオリティという言葉の品格を貶めているように感じます。
そういう細かい部分を突っ込まなければ、それなりに使えるトリートメントではあると思うのですが。
ヒアルロン酸の280倍の吸着力を持つヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムの配合を含め、それなりに髪のダメージ部分の補修効果は期待できる内容となっているので,ダメージが気になる方は試す価値はあるかもしれません。
細かいことは気になる方には少しアレですが(笑)
補修効果自体は可もなく不可もなく、という程度で、よりダメージが大きい方にとってはもっと本格的なものを選ばれる方が満足度は高いと思われます。
入門編、というようなレベルであるということを考えれば、正しく見分けられるかと思います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。