基本的に素材のクオリティは高いシャンプーです。
洗浄剤の程良さ、ヘアケア能力、スキンケア能力など、バランス良く、レベルの高い仕上がりが期待できる内容といえますね。
ただ、良いことばかりではない、というのが実際のところ。
それ必要?光毒性をわざわざプラスする謎処方
全体的に感じの良い処方ながら、気になってしまうのはグレープフルーツ果皮油。光毒性があるんですね。
紫外線を吸収して一気に放出し、肌を酸化、シミを生成させるような毒性を持ちます。
防腐剤として使われることが多いグレープフルーツ果皮油ですが、これ、わざわざ添加する必要あった?という要素です。
育毛力高い素材、ヘアケア力の高い素材が含まれるが・・
キャピキシルやヘマチン、ペプチド系洗浄剤、抗糖化作用のある素材、シリコン代替素材など、彩り豊かな素材がひしめく全成分表ですが、素材の数が多すぎる印象で、1つ1つの強みが活きるような処方とは言えない気がしますね。
これは値段からしても、処方の感じを見ても何となく分かるかと思います。
もちろん、無いよりはマシです。
ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)の配合による低刺激性、補修性などは生きてくるでしょうし、抗酸化作用あたりは多少残ってくる可能性はあります。
ヘマチンの過酸化水素除去能もちょっとは期待できるかもしれません。
そういう意味では、ある程度洗浄力があるアミノ酸系のシャンプー、という以上のおまけ付き的メリットありのシャンプーとして使い甲斐はあると思います。
仕上がりとしてはサラッとした感じで、エモリエント感というのはあまりないタイプであると言えます。
キャピキシル配合のわりに育毛力はさほど高くなさそうな印象で、どちらかと言えば頭皮環境改善効果、という方が強いかと思います。
さっぱり系のアミノ酸系。