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ベヘントリモニウムメトサルフェートをはじめ、ベース部分から
4級カチオン界面活性剤が多数含まれます。使いごたえ、仕上がりのインパクトは強めな製品ですが、
明らかにリスクが高いのでヘアクリームとして使うのは考えものです。
刺激の強いカチオン界面活性剤と、さらにラウリル硫酸ナトリウムもご丁寧に配合されています。ヘアカラー剤のような豪快な処方で、すなわち
作用が深く効くが、毒性も強いという特徴の処方です。
コンディショナーで一部このような処方が見られますが、洗い流さない製品にこれでは危険です!
更に悪いことに、形成される被膜は
残留性がやや高くなる設計ですので、使うたびに積もっていく皮膜カスが次第に感触とツヤを悪化させることにも。いろいろ入っているから良い、ということではなくて、計算しつくされた処方なら良い、デメリットが多くなるのならダメ、という見方のほうが正解に近くなるでしょう。
中にはよい素材も見られるので、一見するとかなり優秀なように思えなくもありません。しかし、やはりリスクが許容範囲を超えていると思われます。
ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチルあたりも潤滑性が高い素材で効きが良いです。
勿体無いのは、こういった素材の良さを凌ぐ刺激性が心配なところですね。繰り返しになりますが、大事な部分です。
尿素も保湿作用が深く作用しますが、これも濃度と繰り返し頻度によっては肌の状態を悪くさせうる素材ですし、リン酸の配合は海の富栄養化→アオコの問題を引き起こす懸念があります。
細かい部分を見ていくとツッコミどころがいろいろと出てきますね。オキシベンゾン(紫外線吸収剤)という素材のチョイスも古いですし、細かいリスクと大きいリスクが混在していて薦める気になれないのが実態です。