ある意味、すごいシャンプーです。
育毛や白髪ケア、エイジングケアの観点ではトップクラス、最先端クラスの成分を全部入れた、と言っても過言でない内容。とんでもないことになっています。
一線級の育毛素材、白髪黒髪戻し成分、保湿成分、エイジングケア成分まで、美容万博状態なのであります。
疑似ミノキシジルと言われるピロリジニルジアミノピリミジンオキシドをはじめ、キャピキシル、植物エキスでおなじみの育毛セットがずらり並び、育毛効果を狙うなら期待値は相当に高い、と考えるのがふつうのシャンプーです。
さらに、ラリックスエウロパエア木エキスをはじめとした白髪に色素幹細胞を刺激して黒髪化を図る成分があったり、ミツイシコンブ、サボンソウのような育毛成分、抗酸化成分もあり、とんでもないオールスター状態となっていますね。
地味にコーヒー種子エキス、アカヤジオウ、パントエア/コメヌカ種子エキスもエイジングケア能力では目立つ存在です。
ちなみに洗浄剤もアミノ酸系で、もはやMVP間違いなしか?!と思われるシャンプーといえますね。
ただしかし・・
ベヘナミドプロピルジメチルアミン。3級カチオン界面活性剤ですが、なぜこれを入れてしまった!?という感じです。
カチオン界面活性剤は、今までの美容効果の逆、脱毛や肌荒れを招く成分ですから、これは相当足を引っ張る形となってしまってます。
メリット面だけ見ると、一瞬で髪がさらっとしたような使用感を得られるというのがありますが、デメリットを考えたらもっと他の手があっただろうという気持ちになってしまいます。
もちろん、配合量の少なさ、4級ではなく3級であることを考え、あまり悪影響はないのではないか、という意見もあるでしょうが、このシャンプーのコンセプトを考えたらあまりにも悪手であると言わざるを得ないでしょう。
一歩間違えたら、台無しになりますからね。もっと他の手段がいくらでもあって、よりリスクを取らないことはいくらでも可能ですから。8000円という値段を取るならなおさらです。
惜しいですね。値段は驚愕的に高いですが、内容を見ると納得できる部分もあります。素材がたしかにえらいことになってますからね。
ただ、変に色気を出してしまったのが災いして、価値を落としてしまっているのが上述したデメリットの部分。
これさえなければ、もしほかの手段でコンディショニング効果を出していたら、と思うともったいないです。
また、洗浄剤は低刺激で上品といえるものではありますが、8000円のシャンプーのベースとしては少し物足りない感じもします。もっとあるだろう、という気持ちが率直にします。泡立ちとか、大丈夫かな?って思いますね。
素材1つ1つは相当なものですが、全体を見るとややバランスがとれていないのが気がかりなシャンプーでありました。
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