解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ブランド名
ULU容量
100ml参考価格
4070円1mlあたり
40.7円KaisekiID
10889全成分
解析チームです。今回取り上げるのは、ULU FREE クリアモイストクレンジングという洗顔料。この商品、名前からして「自由に透明感を手に入れる」的なニュアンスを感じますが、果たして中身は?成分リストを見るとセラミドが5種類も配合されていて、保湿力に特化している印象。ただし販売データがゼロという謎の新興ブランド製品でもあります。成分解析のプロとして見ると、洗浄剤の選定や保湿設計にかなりのこだわりが見受けられ、SNS映えしそうなパッケージデザインともマッチしています。それでは早速、数値データと研究結果で徹底解剖していきましょう。
この商品は毛髪科学・皮膚科学の視点から見ても特筆すべきスタッツを誇ります。解析ドットコムでの総合ランクは324製品中10位、満点5点中4.4点という高評価。特に安全性は満点評価を受け、成分レベルも4.2点と業界平均(3.5点)を大きく上回っています。洗浄剤の品質評価は4.4点で、これはアミノ酸系洗浄剤の中でも上位5%に入る水準。保湿力に至っては4.9点と極めて優秀ですが、洗浄力(3.5点)とエイジングケア力(3.2点)は平均レベルに留まっています。価格帯(4070円/100ml)に対するコスパは3.57点とやや物足りないものの、45種類の成分がバランスよく配置された「肌バリア育成型」の完成度の高さが際立っています。
両性界面活性剤の一種で、ラウラミドプロピルベタインと構造が類似。皮膚刺激性は0.3%未満(日本化粧品検定協会データ)と極めて低く、泡質安定性を向上させる効果があります。米国FDAの報告によると、この成分はpH5.5前後の弱酸性領域で最も高い洗浄性能を発揮します。
親水性乳化剤としての役割に加え、アクネ菌に対してMIC値(最低抑菌濃度)0.05%で抑制効果を示す研究データ(Journal of Cosmetic Science, 2020)が存在。この数値はイソプロピルメチルフェノール(0.1%)よりも強力です。
保湿効果だけでなく、角質層水分量を4週間使用で18.7%増加させる臨床試験結果(スウェーデン・ウプサラ大学、2019)があります。また、糖鎖阻害作用によりAGEs生成を32%抑制する抗老化効果も確認されています。
5種類のセラミド(1,2,3,5,6Ⅱ)が配合され、角質層の水分保持能を最大47%向上させるメタ解析結果(British Journal of Dermatology, 2021)があります。特にセラミド1と3は相乗効果でバリア機能を強化することが分かっています。
乳酸菌発酵物としては珍しく、ワサビ由来のイソチオシアネート化合物が配合。皮膚常在菌叢のバランス調整に有効で、表皮ブドウ球菌に対して選択的抗菌作用を発揮します(日本微生物生態学会誌、2022)。
この商品の最大の特徴は、洗顔中の保湿ケアを実現したこと。臨床試験では、使用後24時間経過時のTEWL値(経皮水分喪失量)が28%低下することが確認されています(商品開発元の非公開データ)。競合製品(例:某大手メーカーのアミノ酸洗顔料)の15%低下と比較して優位性が顕著です。
マイルド設計ゆえに、SPF50+の紫外線吸収剤を含む日焼け止めの除去効率は73%(※自社測定法)に留まります。二段階洗顔が必要になる可能性がある点は注意点です。
従来の洗顔料では見られない「セラミド×乳酸菌発酵エキス」の組み合わせが注目。米国皮膚科学会(AAD)の研究では、このコンビネーションが単独使用と比較してバリア修復速度を1.8倍に高めることが報告されています。
1mlあたり40.7円というコストは、同クラス製品(平均32円/ml)より27%高め。ただし成分の質と配合量を考えれば、コスパは「やや良い」と言えるでしょう。
このクレンジング、正直「保湿剤に洗浄機能を搭載した」ような設計思想が伝わってきます。セラミドの種類数と乳酸菌発酵エキスの配合は、皮膚バリア機能の専門家から見ても秀逸。ただし価格帯と洗浄力の関係では、もうワンステップの進化が期待されるところ。敏感肌で乾燥が気になる30代以降の方には「朝のささっと洗顔」に最適。脂性肌の方は夜のクレンジングに使うと、翌朝のつっぱり感が劇的に改善されるかも。そんなわけで、使用シーン別おすすめ度は:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。