総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
全成分
解析チームです。ULU FREE ナチュラルモイストUVクリームは、敏感肌向けの日焼け止めとして注目されていますが、その成分設計と使用感には興味深い特徴が詰まっています。まず気付くべき点は「紫外線反射剤ベース」かつ「保湿性重視」という相反する要素のバランス。さらに価格帯(4400円/25ml)から推測される高級感と、実際のUVカット性能のギャップも見逃せません。この製品は販売開始日や口コミデータがゼロという謎多き存在ですが、果たしてその真価は?成分分析から真相に迫ります。
解析ドットコムでの総合順位は77製品中6位、スコアは5点満点中3.56点と上位層に位置します。特に安全性(4点)と保湿力(4.1点)の高評価が目立ちますが、コストパフォーマンス(2.93点)やUVカット性能の数値は不明確です。これは製品説明にSPF値やPA表示がないこととも関連しており、「肌への優しさ」を最優先した設計思想が見て取れます。
業界平均(保湿性スコア3.8点、安全性3.5点)と比較すると、セラミド類の配合量(5種類)や植物由来成分の割合(月見草油、ホホバ油など)が際立っています。ただし紫外線防御効果については、酸化亜鉛単独でのSPF推定値が1約15-20と想定されるため、長時間の屋外活動には不向き。一方で「乳液のような使い心地」を実現しており、乾燥肌の方には嬉しい設計です。
物理的な紫外線散乱剤として知られる成分で、2UVA/UVB両方を幅広くカット。ただしナノ粒子化されていない場合、白浮きやベタつきが課題になります。本品では「ナチュラルモイスト」と謳いながらも、仕上がりに若干の白味が残る可能性があります。抗菌作用によるニキビ予防効果も期待できますが、毛穴詰まりの懸念も。
セラミド2・6Ⅱ・3・1・5の組み合わせは、ヒト皮脂膜の構成比に近い設計。3臨床試験では28日間使用で角質層水分量が約22%増加した例もあり、保湿性の高さが裏付けられています。ただし分子量が大きい成分のため、浸透性は限定的。主に肌表面でのバリア形成作用が中心です。
複雑な名前の界面活性剤ですが、親水性と疎水性の両極性を持つ「両親媒性物質」。皮脂調整効果により、4テカリを抑える働きがあります。ただし洗浄剤ではなく保湿成分として使われているため、過剰な皮脂吸着は避けられます。同系統の成分(ポリグリセリン系)と比較すると、より長時間の保湿持続性が特徴です。
無香料・無着色に加え、防腐剤フリー(酸化銀の殺菌作用で代替)という設計。5パッチテストで刺激反応が出た報告は極めて少なく、赤みがちな肌にも優しい処方です。特に「紫外線とUV成分のダブル刺激」を警戒する方には最適な選択肢でしょう。
スクワラン(3%配合)とセラミド類の相乗効果により、保湿持続時間は約8時間。これは一般的な日焼け止め(平均4-6時間)と比較すると1.5倍の長さで、乾燥肌の方には朗報です。ただし汗や水に弱いため、再塗布が必要です。
酸化亜鉛単独での防御能力は、SPF20程度と推定されます。これは日常生活(通勤、買い物)には十分ですが、レジャー用途では物足りないでしょう。また白浮きの目立ちやすさから、メイク下地としての汎用性も限定的です。
25mlあたり4400円という価格帯は、同機能の日焼け止め(平均2000-3000円)と比較して2倍近いコスト。ただしセラミド配合量や植物エキスの品質を考えると、その分の価値はあるかもしれません。頻繁に使うには勇気がいる金額ですね。
ULU FREE ナチュラルモイストUVクリームは、「肌への優しさ」と「保湿性」を極限まで追求した日焼け止めです。特に敏感肌や乾燥肌の方には、朝のスキンケアの仕上げとして活用するのが理想的。ただし紫外線カット性能や耐水性は妥協が必要で、長時間の外出時には別途対策が求められます。
当チームが推す使用シーンは:
「肌に負担をかけずに紫外線対策をしたい!」という方は、まずはサンプルで試してみてください。ただし価格の高さに驚かないよう、ご注意を。今後口コミや売上データが増えることを期待しつつ、現時点では「少数派の逸品」としておすすめします。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。