解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ネイチャーラボブランド名
ダイアン容量
400ml参考価格
990円1mlあたり
2.5円JANコード
4580632114826KaisekiID
7806全成分
天然成分がいっぱいだよ、みたいな製品を見た時に、=安全だと勘違いしない心構えが必要です。
なぜなら、このトリートメントのような地雷を踏むことになるから。
こちらのトリートメントの特徴としては、一般的なものより4級カチオン界面活性剤の配合量が少ないことがあげられます。
これは、すなわち安全性がやや優れていると見ることができますが、3種類のカチオン界面活性剤がミックスされている=合計するとそれなりの量があるとみることもできるので、特別安全性が高いということはないでしょう。
それよりも気にしなければいけない要素が実はあります。
ベース部分、結構な配合量かと思われる部分にひまし油という成分がありますね。
セバシン酸の原料でもあるこのひまし油、実はとても酸化されやすい性質があり、イコールとても肌刺激になりやすいタイプの成分であるのです。
このような特徴を持った成分がそれなりの量を配合されているとなると全然安全性が高いとは言えませんね。
天然成分が90%以上配合されていても安全と言えないのは、この辺りの試合が存在するためです。
おまけに、トリートメントとしてもてあてや能力が劣ってしまいます。
カチオン界面活性剤の濃度が低い分、ダメージ部分の補修力が必然的に下がるからです。
それをカバーするような要素も明確には存在しませんからね。
この製品の中で唯一、ヘアケア能力と言える要素はダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、トリ水添ロジン酸グリセリルによるスタイリング剤並のまとまり感。
強い抱水力で髪を覆う、というダメージ補修とはまた違った手法ですが、一時的には髪に潤滑性をもたらすことができるでしょう。
ダメージを補修できていないということは、それらの作用はさほど長続きしないという意味でもありますが。
加水分解トウモロコシタンパク、加水分解エンドウタンパクのような成分による保湿効果、弾力性といった要素も、一時的には髪の感触に違いを与えますが、やはり定着率はあまり高くないと言えるでしょう。
最低限のヘアコンディショニング効果は持っている、そんなトリートメントと言えますが、中途半端なメリットに対して割と明確なリスクが存在する製品でもあります。
あえて天然由来成分で代用することによって、無駄にリスクが高まるのでは本末転倒です。
しかも、コンディショニング効果を犠牲にしてまで。
そういう意味では、わりと微妙な印象が残ってしまうトリートメントでした。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。